神戸市内でマンションを購入したい人へのアドバイス【初心者向け】

「神戸でマンションを購入したい」「マンションを買うなら神戸も選択肢に入る」

きっと、上記のように考えているからこの記事をご覧になられたのだと思います。

この記事ではそんな”神戸市内でマンションの購入をしたい”と考えている貴方のために神戸市内ならではのポイントや注意点などを中心にアドバイスをします。

具体的に「このマンションがオススメ!」というのはマンション探偵の他の記事を参考にしてもらうとして、ここでは(1)神戸市内のマンションの特徴(2)神戸での沿線選びのポイントの2点に絞って解説をしていきます。

それでは、まず早速(1)の神戸市内のマンションの特徴をチェックしていきましょう!

(1)神戸市内のマンションの特徴

特徴1:和田興産(ワコーレ)ブランドのマンションが多い!

神戸市内のマンションの最大の特徴は地元のマンションディベロッパーである和田興産の「ワコーレ」ブランドが圧倒的に強い点が最大の特徴と言えます。

以下は2015年度のマンションの戸数となっており、左側に神戸の戸数、右側に近畿の戸数を引用しています。

和田興産の神戸での圧倒的な強さ、近畿圏では5位に位置付けていますが、実質的に神戸以外のマンションの戸数は200戸にも満たないことがわかります。

神戸のマンション戸数(引用:和田興産HP)

神戸のマンション戸数(引用:和田興産HP)

神戸では642戸とダントツの和田興産ですが、

近畿のマンション戸数(引用:和田興産HP)

近畿のマンション戸数(引用:和田興産HP)

近畿圏では一気に5位に。しかも和田興産の近畿全域の戸数は838戸となっており、当然この数字の中には神戸の戸数も含まれています。

神戸の人であればワコーレのマンションは馴染みがあると言えますが、神戸以外の人には馴染みが無いかもしれません。ですが、神戸では高い知名度を誇るマンションブランドだと認識するようにしましょう。

また、簡単にワコーレのマンションの特徴を挙げるとすると中低層など比較的規模の小さいマンションを得意としており、コストパフォーマンスの高いマンションが多い(価格帯が安め)と言えます。

知名度は非常に高いマンションブランドですが、ハイブランドと言うよりは身近なマンションブランドと言えます。

ちなみに、和田興産社のポイントなどについては、本サイト記事「【その1:概要編】和田興産(ワコーレ)ってどんな会社なの?【ディベロッパー分析シリーズ】」が詳しいので、興味がある方はそちらもチェックしてみてください。

特徴2:山側は小規模が多い!

神戸には海と山の両方がある。というのは神戸の特徴の一つと言えるでしょう。

人によっては「北側」や「南側」と言うよりも「山側」や「海側」と言ったほうが分かりやすいほどです。

そして、この特徴はマンションの開発にも当てはまります。

神戸のマンションの特徴として山側にあるマンションは小規模(総戸数100戸未満)のマンションが多いと言えます。

マンションを作る上で斜面だと建築しにくいため当たり前といえば当たり前の話ではありますが、神戸は分かりやすく「北側に山があり、南側に海がある地域」のため、山側にあるマンションは総じて規模が小さくなる傾向があると言えるでしょう。

そして、後述で詳しく解説を行いますが神戸は一般的に「山側の方が住環境が良いと言われている」ため、マンションで山側に住みたい場合には小規模マンションが基本的な選択肢となると言えます。

特徴3:大規模マンションは海側〜平野部に多い!

この特徴3は先ほどの特徴2と繋がりますが、神戸の大規模マンションは山側には余り無いため大規模なマンションは海側〜平野部にかけて多くなります。

例えば、現在(2016年8月)販売中の「パークホームズ神戸 ザ レジデンス(20階建)」や「ワコーレ神戸三宮トラッドタワー(20階建)」なども海沿いという訳ではありませんが、海に近い平坦な場所に建設される傾向があります。

注:もちろん山側でも新神戸駅周辺や西神中央周辺などに大規模マンションはあるため、大規模マンションは必ず海側〜平野部という訳ではありません。

 

ここまでが基本的な神戸市内におけるマンションの特徴と言えます。

基本的にマンションは日本の建築基準法に則って建築され、設計事務所もその地域ごとの特色を出すことは多くはないため、このくらいが神戸のマンションの特徴と言えるでしょう。

(2)神戸の沿線選びのポイント

では、次にどの沿線周辺のマンションを選ぶのかと言うポイントを解説していきましょう。

神戸の場合は他の地域よりも「どの沿線沿いに住むのか?」という点が重要となります。

神戸は東西に「阪急」「阪神」「JR」そして「地下鉄」「山陽電車」が主要な沿線となっています。

一方で南北には基本的には「バス」しかないこと、そしてその沿線ごとに地域の雰囲気も特色が出ています。

もちろん例外もありますが、大まかなイメージを掴むと以下のようになります。

「阪急」沿線

基本的に他の沿線と比べ、最も山側に位置しており、住環境も落ち着いた場所が多い。

沿線には大学も多く、落ち着いた住環境を求め人気は高い。しかし、山側にあるため大規模なマンションの数が少ない傾向。

さらに阪急は他の「JR」や「阪神」と比べても駅の間隔が広いことや山側に位置しているため「坂が多い」ことからマンションの場所によっては不便なケースも多く見受けられます。

逆に言えば阪急沿線で「駅から近く」「坂が少ない場所」は希少価値も高いことから人気となり価格も高くなる傾向があります。

 

「阪神」沿線

阪神沿線に関しては阪急沿線とは全く逆で最も海側に沿っている沿線となります。

阪急は阪急沿線の開通から徐々に宅地開発が盛んとなった地域であるため「閑静な住宅街」といった雰囲気に対し、阪神沿線は昔からの街沿いであることもあり周囲の雰囲気は「下町」という雰囲気と言えます。

また、阪急よりも駅の数は倍ほどあることもあり、また山側ではないため平坦な場所にあるため、比較的戸数の多いマンションが多いことも特徴と言えます。(この点はJRも阪神と同じ特徴と言えます。)

そのため、阪急と比べると価格面でも購入しやすいマンションが多いのも特徴です。

また、三宮駅までが阪急と阪神となっており、三宮より西は「山陽電車」(一部神戸高速鉄道)となります。

 

「JR」沿線

最も山側に位置する「阪急」と最も海側に位置する「阪神」の間にJRがあります。

だからと言うわけではありませんが、周辺の雰囲気も「阪急」と「阪神」の中間といった印象です。

基本的に神戸のJRの駅前は賑わっていることが多いのも特徴です。

意外と「阪急」や「阪神」はターミナル駅以外の駅前は閑散とした駅も少なくありません。(例えば阪急だと六甲・御影駅。阪神だと岩屋・西灘・青木駅などは意外と駅前は余り賑わっていません)

その意味では、ターミナル駅などを除けばJRの方が利便性は高いと言えるでしょう。

一方で電車の混み具合でも「阪急」や「阪神」と比べても「JR」の方が混んでいます。

と言うのも、神戸よりも西側の姫路や明石から大阪方面へ向かう通勤客の大半がJRを利用しているため、かなり混んでいます。(阪神や阪急でも「山陽電車」と連結しているため、姫路から大阪方面へ直結できますが、その「山陽電車」が非常に遅いため、多くの通勤客がJRを使う結果となりJRの方が混雑しているのです)

価格面では阪神沿線と同じイメージで良いでしょう。

 

「地下鉄(西神)」沿線

地下鉄の場合は三宮より西側が中心となります。

地下鉄の沿線は西神など神戸のニュータウンに繋がっており、街並みや雰囲気は他の沿線と比べても大きく異なります。

この沿線は典型的なニュータウンとなっており、周辺の雰囲気は学園都市、落ち着いた住宅街となります。

そのため、価格帯としてはそこまで高くはありませんが駅前のマンションで、ある程度の広さがあっても3000万円代に抑えられる部屋が多く供給されています。

デメリットとしては物理的に離れており、大阪へのアクセスがそこまで高くないことから、資産価値としても他の沿線よりも低めとなってしまっています。

一方で今後も神戸で働く方で今後も神戸に住み続けたい人には穴場な選択肢と言えるでしょう。

 

「山陽電車」(神戸高速鉄道)沿線

最後に「山陽電車」(神戸高速鉄道)を解説します。

三宮より西側の沿線となっており、阪神電車・阪急電車と接続していることから距離的には離れていますが、大阪へのアクセスも可能な地域と言えます。

周辺の住環境としては三宮〜須磨くらいまでは阪神沿線と同じ「下町」という雰囲気が多い場所です。

一方で須磨より西側になるとベットタウンという雰囲気と言えるでしょう。

やはり、大阪方面への距離も遠くなり、下町やベットタウンということもあり、価格的にも購入しやすい価格帯が中心と言える地域です。

 

最後に

「神戸市内でマンションを購入したい人へのアドバイス」はいかがでしたでしょうか。

「なるほど〜知らないことが色々とあった」という方もおられれば「うーん。結構知っていることばっかりだったな」という方も多いのではないでしょうか。

今回のこの記事では、神戸でマンションを検討したばかりの人・これから神戸に住むことを検討してみよう。という人向けの内容となっていますので、また次回は神戸ですでにある程度マンションを検討している人向けのアドバイス、参考になる記事も追加していきますので、ぜひお楽しみに。

また、これから神戸でのマンションを検討している人もぜひ楽しみにしていてくださいね。