定期借地権付きマンションとは -用語集-

定期借地権付きマンションとは

定期借地権付きマンションとは、マンションを建設する土地を地主から借りてマンションを建築した物件のことです。

土地を地主から借りる訳ですから、建物は購入者のものになりますが、土地は地主に土地のレンタル料を払って借りるという形になります。

このレンタルの期間は予め契約によって決まりますが50年以上の期間が定められていますので、ほとんど通常のマンションと変わらず長期にわたって住めるが、土地を購入する訳ではないため、初期費用も安く住めるというメリットがあります。

そして、その期間が満了した後は地主へ土地を更地にして返還しなければならないため、マンションが解体となります。

 

具体的に通常のマンションと定期借地権付きマンションとで異なる点は以下の通りです。

 

ポイント1:初期費用が6〜7割程度と安い

通常のマンションと変わらず定期借地権付きマンションが販売されていますが、土地の費用が当初のマンションのコストに含まれない為、6〜7割程度の初期費用で購入することができます。

そして、間接的な利益になりますが初期費用が大きく下がる為、間接的に住宅ローンを借りる費用も安くなる。その為、銀行へ支払う金利も安くなる。そう言ったメリットが間接的に出てくるのがポイントと言えます。

 

ポイント2:土地の使用料を払わなければならない

土地の代金がマンションに含まれていないので、初期費用が安い。

これをポイントの一つ目のポイントとして挙げましたが、当然、初期費用に含まれていない土地の使用料を払わなければなりません。

金額は土地の場所などにもよりますが、土地を購入するよりは確実に安い金額が設定されています。

金額的には月額1万円代〜程度が目安と言えます。

 

ポイント3:さらには解体に必要な費用の積立金も必要

さらに、土地のレンタルの期間が満了した後はマンションを解体して地主へ土地を更地にして返還しなければならないのが、定期借地権付きマンションとなります。

ここで、重要なことはマンションの解体費用もマンションの住民側が負担しなければなりませんので、解体準備金を毎月積み立てるため、その負担も発生します。

 

ポイント4:土地の固定資産税は払わなくても良い。

土地はマンションの所有者の区分所有になるのではなく、レンタル料を支払う形になるとお伝えをしました。

そのため、当然ながら土地に掛かる固定資産税の発生がしなくなる。というメリットが発生します。

 

このように、通常のマンションとは様々な点で異なる定期借地権付きマンション。

土地が自分たちのものにならない分、安く住めるという新しいスタイル。ちょうど持家と賃貸の中間のような存在とも言えるかもしれません。デメリットもありますが、安く住めるというメリットがあるため、もし希望の立地に定期借地権付きマンションがあれば一度検討してみてはいかがだろうか。