神戸における津波の被害について
「神戸で津波の被害なんてあるの?」と思われた人もいるかもしれません。
結論から言えば、神戸でも津波の被害は想定されており、
神戸市による南海トラフ地震における津波の想定では以下のように4m近くの津波被害が想定されていることがわかります。
(引用:神戸市「南海トラフ巨大地震津波想定と津波への備え」)
津波の浸水被害の想定マップは以下の通りとなっています。
当然、津波被害ですから沿岸部に集中しているのは当たり前ですが、比較的広範囲に渡って被害が想定されていることがわかります。
(引用:兵庫県津波浸水想定図)
津波の被害はどのくらいの災害なの?
最大で4mの津波と言われても、実際にどのくらいの被害・影響があるのか。なかなかイメージ出来ないですよね。
ということで、まずは浸水深の大きさによっての被害の想定をご覧ください。
(引用:神戸市「神戸市地震減災ガイド」より)
この資料ではなんと、たった1mの津波被害でも巻き込まれるとほとんどの人が亡くなる、木造建物ではたった0.5mの津波でも半壊が増えると考えられているのです。
それでは、改めて浸水深別の浸水面積を見てみましょう。津波の高さと全く同じではありませんが、神戸市の各区別の浸水
(引用:神戸市「南海トラフ巨大地震による津波想定」)
上記の表の単位はha(ヘクタール)=10,000㎡となっており、かなり大きな範囲での影響があると言えるでしょう。
また、津波の場合、震源地にもよりますが地震発生後80分程度で津波が神戸まで到達すると言われています。そして、少なくとも5・6時間は繰り返し津波が押し寄せてくることもあるため、一旦津波が治まったとしても油断をしないことが重要です。
ということで、神戸は津波の被害の可能性は十分にあるため、常日頃から意識をしておくことが重要です。
津波は上に解説した通り地震が起きてから約80分程度経過してから、津波が押し寄せてくるのですから、十分に避難・逃げる時間はあります。
例えば、「沿岸部」や「さんちか」などの「地下街」にいる時に大きな地震が起きた場合は落ち着いて避難するようにしましょう。
それでは、次のページでは神戸における「洪水」の被害を分析してみましょう。