天王寺周辺でマンションを検討している方へ、ぜひこの記事では天王寺周辺の地価について解説していきますので、チェックしてください。
さて、早速ですが、マンション選びにおいて重要なのが、やはり立地です。
本サイトでも何度もこの考え方は出ていますが、マンションの品質や設備などはどこのデベロッパーでも同じようにコストがかかるものですので、あまり差別化ができないものになります。
また、万が一の売却となった時の想定される売値には設備はさらに影響しにくくなります。
そして、最も重視されるのが立地です。ですので立地が大事ということですね。
しかし、一言で立地と言えどマンション周辺の環境のことであったり、駅からの距離であったりしますが、ここではシンプルにその地域はどのくらいの価値があるのか、地価に焦点を当てて解説をしていきます。
なお、ここで用いる数値は地価公示価格といい、国土交通省が年1回、調査発表を行う、公的な数値をもとに解説をしていきます。
もちろん、実際の売買に当たっては、実際のこの数値の限りではありませんが、一般的に国土交通省は保守的に数値を見ているケースが多いため、この数値よりも若干高めで取引されるケースが多いようです。
2015年の天王寺の地価公示価格は160.7万円 /坪単価となっています。 (昨年対比+3.48%UP)
※2015年発表の地価公示価格
天王寺区内の全てのエリアで昨年よりも地価公示価格が上がっていることからも人気のエリアということがわかりますね。
ちなみに、隣接する阿倍野区や浪速区も全てのエリアで地価公示価格が上がっていますので、この辺り一帯が人気エリアとも言えそうです。
では、次に天王寺区の直近10年の地価公示価格の推移を見てみましょう。
2014年:155万3117円/坪
2013年:149万3914円/坪
2012年:148万2494円/坪
2011年:148万1893円/坪
2010年:153万4545円/坪
2009年:168万8264円/坪
2008年:172万7272円/坪
2007年:161万5206円/坪
2006年:149万7851円/坪
このようにしてみるとリーマンショックから徐々に回復してきていますが、リーマンショック前の最高値(バブル期を除く)172万7272円/坪にはまだ回復していないということが伺えますね。
ただ、これは日本全国平均を見てみても、リーマンショック直前の最高値には回復していないので、そこまで深刻に考える必要はありません。
逆に土地の価格の上限レンジとしてはリーマンショック直前の最高値までは上がる余地を残していると考えても良いでしょう。
大阪府内で72地点中5位の地価が天王寺区。
では、天王寺区の持つ場所の価値を他の地点などと比較しながら見ていきましょう。
まず、大阪府内全72地点の中で天王寺区は上位5位になっています。(ちなみに1位は大阪市北区、2位が中央区などの繁華街を含む地点が高くなっています)
また、全国規模で見ても、全国1886市町村の中で地価は31位とかなり高い位置についています。
ちなみに30位は横浜市中区、32位は東京都荒川区となっており東京や横浜と比較しても、価値がある地域と言えます。
次に天王寺区内の各エリアの価値を見ていきましょう。
天王寺駅周辺エリアは地図上では天王寺区と阿倍野区をまたいでいることもありますので、便宜上、阿倍野区の情報もここでは引用いたします。
「大阪市阿倍野区阿倍野筋1-3-21:766万9421 円/坪」
もっとも天王寺エリアでもっとも高い価値があるのが、阿部野橋駅・天王寺駅のすぐ近くの商業地になります。
やはり、駅前の商業地ともなるとたった1坪の土地でもこれだけの価格になるのですね。
ただ、この地価は商業地の地価です。実際にマンション購入検討において重要な地価は住宅地になりますので、以下は天王寺区内の住宅地の基準地価を挙げていきますので、参考にしてみてください。
・天王寺区真法院町10-6:187万7685 円/坪(桃谷駅より750m)
・天王寺区上汐4-4-25:179万5041 円/坪(四天王寺前夕陽ヶ丘駅より410m)
・天王寺区大道3-6-6:150万0826 円/坪(寺田町駅より400m)
・天王寺区堀越町1-8:145万7851 円/坪(地下鉄天王寺駅より450m)
・天王寺区勝山2-3-28:142万1487 円/坪(寺田町駅より700m)
・天王寺区清水谷町17-9:139万5041 円/坪(谷町六丁目駅より650m)
・天王寺区味原町3-11:133万8842 円/坪(鶴橋駅より450m)
・天王寺区堂ケ芝1-4-7:123万9669 円/坪(桃谷駅より270m)
・天王寺区逢阪1-2-25:120万9917 円/坪(四天王寺前夕陽ヶ丘駅より450m)
大阪市内の中でも地価が高く、安定している場所と言える。
また、天王寺区ではJR 天王寺駅北地区の活性化に向けた調査も行っており、仮にJR 天王寺駅北地区の再開発などが行われると益々注目度が高まる地域と言える。
ちなみに、JR天王寺駅北地区の活性化まちづくり調査検討報告書は大阪市の市役所のホームページから確認できますので、天王寺区でマンションを購入を検討されている方は是非、そちらもチェックしてみてください。
http://www.city.osaka.lg.jp/tennoji/page/0000274243.html
実際に、当サイトの記者も同地区を調査しましたが、天王寺駅から徒歩1分や2分の距離にある場所にもかかわらず、道が狭く、古い木造住宅などもあり、日中でも暗い雰囲気があるなど、十分に活用できていない印象でした。
天王寺区だけでなく、大阪市としても今後はこの地区の再開発も行っていくことが期待される地区です。