【駅エリアレポート】三宮駅エリアの価値を調査しました その1【神戸市中央区】
本記事では神戸の中心地、三宮駅周辺エリアの価値を調査したレポートを行います。
JR、阪神阪急、地下鉄が集まる三宮駅は神戸のターミナル駅となっています。
そのためどの路線の三宮駅になるのかは本記事においては明示せず、住所や地番をもとにレポートをします。
ぜひとも、三宮周辺のマンションを購入検討者の方はご自身の検討されているマンションの周辺だけでなく、三宮全体のエリアの価値を本記事でイメージを持っていただくことでマンションの購入や将来のライフプラン設計に役立たせてください。
はじめに:三宮周辺の現状について
三宮はご存知の通り、神戸の中心地となっており、駅周辺には「ミント神戸」や「神戸マルイ」など、震災後にオープンした新しい商業ビルだけでなく地下街の「さんちか」や「そごう」など大規模商業ビルが駅前に集積している地帯となっています。
そして、スーモが発表する『住みたい街ランキング2015』関西版では4位となる、単に遊びや買い物で使う街だけでなく、「住む」という意味でも人気の街、それが三宮駅周辺です。
また、三宮駅は今後、神戸市による大規模な再開発が計画されている地域でもあります。
この再開発の計画については、本記事でも詳しく後述しますが、この大規模な再開発によりさらに三宮の周辺は魅力的な街になってきますので、ますます、注目の街といえます。
スーモ:住みたい街ランキング2015 4位の理由
では、まず最初にスーモの住みたい街ランキング2015年で4位になっている点を詳しく見てみましょう。
実際の内容はこちらのリンク(スーモのホームページ)をご覧いただきたいのですが、人気のポイントとしてDINKS(子供を作らない夫婦)向けに三宮地区の人気が高まっており、4位になっているとのこと。
三宮に置いては都心部であり、通勤面でも便利であるだけでなく、立地面でも価値が高いためDINKS世帯に人気があると言えます。
今後もDINKS世帯は増えていく見込みであるため、しばらくは三宮の人気が高まると予想されます。
また、昨年の8位から4位へ大きく順位を上げている点も見逃せません。
そして、2016年1月には神戸阪急ビル東館(いかりスーパー阪急三宮店やタリーズコーヒー阪急三宮店があるビルです)の店舗が建て替えのため、全店舗が閉店しました。
この地に新しいビルが建つことによって、さらに三宮エリアの人気が高まる可能性があるといえます。
都心・三宮の再整備について
三宮エリアの再整備には神戸市のホームページにも記載されており、この地域の大きな変化になりますので、この地域でマンションを検討される方はぜひともチェックしておきたいところです。
本記事ではそのポイントを整理します。
まず、本構想については概ね30年後を見据えた段階的な再整備と定義されています。
今年、来年でできるというものではなく、大規模にコストをかけて行っていく構想がこの三宮の再整備になります。
かなり、先の長い話のように思われるかもしれません。ただ、逆に考えるとそれ位先の長期ビジョンがある程度、示されているということとなります。また、将来に渡って徐々に大規模に開発されていきますので、その開発の当初の段階で三宮周辺のこのエリアでマンションを保有することによる価値を享受できるともいえます。
そして、メインのエリアとしては、三宮駅を中心とした500mの区間が対象となります。
一方で下図における赤字の点線で記されている「都心の未来図将来ビジョン」の地域もすでに一部には開発が進んでおり、第一突堤にはラ・スイート神戸オーシャンズガーデンや神戸みなと温泉 蓮もすでに開業されています。
このように、徐々に三宮周辺を整備していく途上と言えます。
そして、三宮駅周辺は以下のイラストのように描かれています。
道路を中心とした街づくりではなく、人の流れを中心とした街づくりへ変化していく、そんな活気ある駅前周辺に三宮駅周辺は計画をされています。
そして、これが駅前周辺の再開発エリアの構想となります。
この構想通りに進めばさらに公共交通機関が便利になってくると、駅周辺の物件相場においても、良い影響となると言えるでしょう。
そういった意味では、三宮地区のマンションは将来の資産価値についても非常に期待を持てる地区と言えるのではないでしょうか。
三宮駅の乗車数について
まず、三宮駅の路線について、整理してみましょう。
JRと阪急電車、阪神電車、そして地下鉄が山手線と海岸線が通っています。
そして、ポートアイランド、神戸空港方面へポートライナーの合計6線が三宮の電鉄路線となっています。
以下に各線の乗車人数をまとめていますので、ご覧ください。
ちなみに上記に加えて阪急電車の新開地方面は電鉄会社が「神戸高速」になるため、カウント方法が分かれています。
(情報元: 神戸市:神戸市統計書)
ちなみに、本サイトの他の記事などでも駅の利用者数を記載していることが多いですが、ソースごとに「乗降人員」と「乗車人員」とが異なりますので、ご注意ください。
その駅から乗ってきた人だけを表す「乗車人員」と駅を降りる人も加える「乗降人員」で異なります。なお、本記事では「乗車人員」となっています。
上記の表だけでは、わかりづらいと思いますので、注目すべきはすべての路線を加えた合計人数をご覧ください。
年々の若干の増減がありますが、2004年以降は微増ではありますが、上昇傾向にあり、毎年安定して30万人が1日で利用している駅になります。
ちなみに、30万人というとイメージが湧かないかと思いますので、関東のJRで30万人を超えている駅を見てみるとイメージが湧きやすいと思います。
1日の乗車人員(2014年 引用:JR東日本HP)
新宿駅:748,157人
池袋駅:549,503人
東京駅:418,184人
横浜駅:403,905人
渋谷駅:371,789人
品川駅:342,475人
JR東日本では1日の乗車数が30万人を超えているのはこの6駅しかないのです。
もちろん、三宮駅はJRだけでなく、私鉄や地下鉄も合わせた人数ですので、単純な比較はできないものの、おおよその規模感をイメージしていただきやすいかと思います。
これだけの利用客を有している三宮駅週辺の規模感についてイメージいただけたでしょうか。
次に第二弾の三宮駅周辺のレポートをお送りしますので、そちらもご覧ください。