【モデルルームレポート】パークホームズ神戸ザレジデンスを徹底解剖
「神戸の暮らしに、新しいシンボルが生まれる」JR神戸駅徒歩5分の三井不動産のマンション「パークホームズ神戸ザレジデンス」のモデルルームの見学をレポートを、マンション探偵ならではの視点を交えてお届けします。
なお、この記事ではモデルルームの中の写真は写真の中に映る肖像権に該当するため掲載していません。公開されている情報の「引用」やパブリックな被写体の撮影を中心に文字で解説していきます。
(もし、三井不動産様、関係者様がご意見がございましたら、問い合わせフォームから直接お問い合わせください。)
パークホームズ神戸ザレジデンスのモデルルームに行ってみよう
パークホームズ神戸ザレジデンスのモデルルームはJR神戸駅前すぐのHDCの中にあります。
そこの一つの店舗がモデルルームになっています。できれば当初は予約をしてから行った方が良いでしょう。
モデルルームの中に入っていくと、応接ルームのような場所に通され、そこでアンケートを記載する流れになります。
これはどこのモデルルームでも基本的な流れは変わりません。そこで住所や氏名などの個人情報と希望の間取りや予算などを記載します。
ここで記載をした予算や希望の間取りに従った話が中心にその後の話も進んでいきますので、希望が明確な場合には詳細に、逆に不明確な場合には不明確である旨を記載する方が良いでしょう。
ここで不明確な場合に、適当に記載をしてしまうとそのまま進んでしまいますので注意が必要です。
そして、アンケートを記載が完了すると営業マンから簡単なヒアリングを受けます。
その後、マンションの詳細に関するムービー(10分程度の物)を小さなシアタールームで他の参加者と共に視聴します。
ここでは、その要所をピックアップします。
マンションの特徴ムービー
(1)まずは神戸の歴史の中で栄町通の歴史について
栄町通は神戸港が開港して外国人が居留地に住むようになり、その外国文化を取り入れた街となったのがこの栄町通であること。
(2)さらにマンションの地は、三越や金融機関、鈴木商店などの大企業が立ち並ぶ一等地であったということ
栄町通は歴史のある場所であり、鈴木商店の本店があった場所でもあります。
鈴木商店はかつて存在した財閥ですので、現在はありませんが、日商岩井や双日のルーツになる会社ですので、とても大きな大企業のルーツである有名な会社と入れるでしょう。詳しくはウィキペディアにも歴史が記載されていますので、ご覧ください。
(3)さらに現在の現地は協定によって「電線の地中化」「街路樹の整備」「街灯の整備」など整備されている。
そんな歴史ある場所の栄町通は、歴史だけでなく、現在の景観も守られています。
協定によって「電線の地中化」「街路樹の整備」「街灯の整備」など整備されている、という説明がされています。
(4)新快速停車駅「神戸」駅からフラットアクセス徒歩5分
そして、アクセスの良さ。特に新快速が停車する駅である「神戸」駅から徒歩5分であることが魅力。
そして、それだけでなく、他の4沿線も利用出来る利便性がアピールされています。
さて、次からが本番のマンションそのものの説明です。
(5)マンションの外観・共用部デザインへのこだわり
マンションは周辺の景観協定に沿うように、重厚な石造りの外観デザインを採用。
確かに周辺の歴史のあるビルとも調和しそうなデザインだと思います。
マンションの中に入るとオーナーを迎え入れるエントランスには水が流れるウォーターウォールで、天井高が高い2層吹き抜けで開放感が高い、エントランスとなる。
水が流れる共用設備は管理費が上がってしまいがちだが、あまり大規模なものではなさそうなので、それほど大きな管理費の上昇にはならないと思われ、ちょっとしたアクセントという感じ。ただ、気になる人は確認した方が良いでしょう。
天井高が高めの吹き抜けのエントランスは好印象。こう言った天井高が高いものは戸数が稼げないのであまりデベロッパーは採用したがらないが、万が一中古や賃貸にするときにも価格に大きく差がつくポイントと言えます。
こう言ったオーナーライブラリー、ミーティングスペースもマンションの価値を高めてくれます。
実際の利用者数はマンションの住民の層によって大きく異なります。
(6)開かれた庭を敷地内に
「開かれた庭も敷地内に」とあります。これは具体的に明示されていませんが「提供公園」と呼ばれるものでしょう。
建築基準法などにより、大規模なマンションはマンションの敷地内に開かれたスペースとして公園をマンションの管理において公園として提供しなければならないものです。
つまり、義務とも言えるものなので、このような大規模なマンションは設置をしないといけない。とは言っても住民的には、近くにハローワークがあるので、本当に公園のように利用されるのは少し気後れするかもしれませんね。
そういった住民の感情を意識したのか?この「提供公園」のデザインはかなり考えたように思います。
実はこのマンションで最も工夫した点と言えるかもしれないです。
具体的にイメージしていただくためにまずは以下の一般的な他のマンションの「提供公園」をご覧ください。

一般的な提供公園(引用:オールアバウト)
ベンチに遊具などが置かれており、このような提供公園があれば住民も積極的に使いそうですよね。子供も勝手に遊びそうです。
でも、逆に住民が積極的に使い易い公園というのは、「誰にとっても」使い易い公園でもあったりするのです。
例えば、上の写真だとハローワークや栄町通を観光に来た人が少し休もう。ということで積極的に利用されそうではないでしょうか?
その点、パークホームズ神戸ザレジデンスの提供公園はかなり素晴らしい設計だと言えます。
もう一度、見てみてください。

遊具やパッと見でわかるベンチは置いていません。
ライトアップもされ、多くの木々が積極的に置かれており、「公園」という風情ではなくまさに「開かれた庭」という印象。
「外から見れるけど、部外者は中に入れない庭」そんな印象を与えてくれますのではないでしょうか?
もし、ハローワークや栄町通を観光に来た人がこの「開かれた庭」を見ても「おしゃれなマンションの庭だ」と思うでしょうが、「ここでちょっと休憩しよう」とは思わないでしょう。
このデザイン・設計はこの点が本当に素晴らしいと言えます。
このデザインの工夫をもっと、ホームページなどでもアピールすべきだと思うのですが、それをアピールすると本来の「提供公園」の意義を完全に逆撫でしますので、「開かれた庭を敷地内に」という表現になってしまったのでしょう。想像ですが・・・
ちょっと、伝え方がもったいないように感じますが、とてもいい設計だと言えます。
屋上には住民が登って花火も見れるテラスがあると宣伝されています。
ちなみに、先ほど、提供公園の設計・デザインが非常に素晴らしいとお伝えをしましたが、逆にこのCGパースはかなり出来が悪いCGパースですね。
そもそものCGのレベルが低く、遠近感がおかしい。、ポートタワーとオリエンタルホテルの位置関係がメチャクチャな上、手前のモザイクの観覧車よりも大きな謎の巨大ピラミッドが5棟もあり、酷いとしか言いようがありません。
まあ、実際にこのCGを作ったのは広告屋の外部のデザイナーでしょうから、実際のマンションの建物の設計とは関係ないため、住む上では全く心配する必要はありません。
ですが、どうしても物申したいと言えるCGですね。
実物模型フロア
映像が終わると、次に別のフロアへ案内をされ、実物の50/1サイズの模型が用意され、その模型を見ながら、映像と音声でマンションの説明に入ります。
先ほどとは異なる模型を見ながら、内装のCGパースを見ながらの説明を今度は営業マンから受ける流れになります。
そして、ようやくメイン。モデルルーム見学になります。
今回は71.05平米タイプのモデルルームを見学しました。このタイプになります。
実際には和室がリビングと一体となった書斎に変更されていました。
パークホームズ神戸ザレジデンスのチェックポイントその1「オプション品と標準品のチェック」
モデルルームを見学すると、かなり内装にも力を入れている印象を抱きます。マンション自体が高級感を推した設計のためモデルルームも高級感がありますね。
こう言ったモデルルームの場合、オプションもかなり豊富に取り入れたモデルルームになっていますので、オプションに気を取られないようにしてください。
確認した限りでは「ダウンライト」「キッチン後ろの備え付け家具」「居室の備え付けの机」「玄関ミラー」もちろん、家具の全般も当然ついてきませんので、その辺りも踏まえて、オプションでの印象がかなり左右されるモデルルームであるように見受けられます。
逆に言うとそれほど、しっかりとモデルルームを作ったということでもありますので、気合の入り具合が見受けられます。
ただ、購入者としてはモデルルームだけの印象に左右しないようにしたいところです。
パークホームズ神戸ザレジデンスのチェックポイントその2「間取り」
今回のモデルルームは実質、2LDKの間取りで70平米とある意味で空間を贅沢に利用したモデルルームと言えます。
実際に2LDKで70平米は現実的ではない可能性があります。
70平米もあるのであれば、少し狭い3LDKになる間取りもありますので、検討している間取りや広さによっては実際よりも広く感じてしまう可能性があります。
そのため、モデルルームに行ってみると確かに広々と感じるでしょう。70平米くらいを目安としている人にはそれ以上に広く感じる設計になっていますし、80平米以上を検討している人でも「これくらいならいいんじゃない?」と思えてしまうほどのモデルルームと言えますので、注意が必要です。
パークホームズ神戸ザレジデンスのチェックポイントその3「リビングのTV」
この点もしっかりと考えないといけないのが、リビングのTVがないことです。
最近はTVを置かない家庭も増えていますので、置かない場合にはこのモデルルーム通りに考えれば良いですが、実際に置く場合にはどうしてもTVを置く前提で部屋の家具配置などが大きく変わってしまうことに注意が必要です。
パークホームズ神戸ザレジデンスのチェックポイントその4「寝室のベット」
モデルルームに行ってみた際には寝室にはベットは置かれていませんでしたので、当然かなり広く感じます。
最近のモデルルームではベットを置いているモデルルームも増えてきた印象ですが、置いていないモデルルームも結構な割合であります。
この辺はディベロッパーや売主の考え方によるのでしょうが、ここでは置いていなかったので、その分実際には差し引いて想定すべきと言えます。実際に70㎡の部屋ですので、置くベットの種類によっては圧迫感を感じてしまいやすいかもしれません。
パークホームズ神戸ザレジデンスのチェックポイントその5「間取りの使いやすさ」
いわゆる、一般的に使いやすく無難な田の字型の間取りになっていました。
綺麗な間取りなので、特徴的なものはありませんが、使いやすさとしてはかなり使いやすい間取りと言えるでしょう。
パークホームズ神戸ザレジデンスのチェックポイントその6「角部屋ではない」
逆に角部屋のモデルルームではなかったことが意外でした。
モデルルームの場合、モデルルームの印象を最大値までよくするために、間取りの自由度が高い角部屋をベースとしたプランを選択するのですが、パークホームズ神戸ザレジデンスでは角部屋ではなく、真ん中の部屋を対象としていました。
つまり、左右のどちらかに窓を置けないプランになっていたので、角部屋以外を検討している人にとっては現実感があるモデルルームと言えます。
レポートまとめ
パークホームズ神戸の最大の利点は栄町通にあり、神戸駅から徒歩5分のアクセス、高級感のあるマンションデザイン。
マンション探偵ならではの視点としては共用部のデザイン性、それに伴うマンションそのものの価値。また、「提供公園」のセンスはぜひチェックしておいて欲しいポイントと言えます。
また、モデルルームではなく本マンションの立地としては、神戸駅から徒歩5分のアクセス・ハーバーランドも徒歩で利用できるなどの利便性は極めて高い。さらには栄町通周辺のマンション相場も比較的高値で維持できているので、悪くないと言えます。
ただ、神戸駅から西側になると下町風情が残る雰囲気が広がっているエリアですので、あまり神戸の土地勘がない方は広く現地周辺に行ってみましょう。
神戸だけでなく大阪や京都もそうですし、東京もそうですが、大都市圏は少し歩けば雰囲気が大きく異なることが頻繁にあります。
高級な飲み屋が並ぶ銀座の端から歩いて5分もすればサラリーマンが溢れる庶民的な新橋につくようなものです。
また、現地周辺の詳しいレポートは「【夜レポート】パークホームズ神戸ザレジデンス周辺を夜に行ってみた【2016.03】」や「【現地レポート】パークホームズ神戸ザレジデンス周辺に行ってみた【2016.02】」を参考にしてみてください。
きっと、参考になる情報があるはずです。