「おひとりさま」がマンションを購入する時に考えたいこと。

年を取ったら一人では賃貸物件を借りられなくなる〜

そんなことを聞かれたことあるかもしれません。

実際に人気のある賃貸物件の場合、年をとった方が一人で借りるのはなかなか難しいというのが現状のようです。

理由としては貸し手側から見た場合、特に高齢のおひとりさまの方の場合、万が一亡くなってしまうと孤独死につながってしまいますので、清掃の手間や、次の入居に結び付きにくかったり、やはり色々と面倒なことが発生してしまうのです。

ですので、「老後の安心のために」とマンション購入を考えるおひとりさまが多いかと思います。

 

そう言った「おひとりさま」の方に向けて、ここではマンション探偵ならではのマンションの購入について「おひとりさま」がどういったことを考えるべきなのか、解説をしていきましょう。

 

 

考えたいこと その1:物件選びは本当に「おひとりさま」向けでいいの?

→まず、最初に考えないといけないこと。そして、購入の際に最も頭を悩ます点として「物件選びはおひとりさま向けでいいのか?」つまり、「もう結婚することはない」と自分自身で決めてしまってもいいのか?という点ですね。

結論としてはおひとりさま向けの物件で大丈夫。でも、臨機応変に売ったり貸したりしやすい物件にしよう。ということ。

これは結局のところ答えは誰にもわからないのですが、意外と人生って「もう、結婚しない」って思っていてもひょんなことから、結婚をしたりすることもありますので、本サイトとしてお勧めしたいのは「ライフプランが変わった時に臨機応変に売ったり貸したりしやすいような物件を選ぶ」これをお勧めしたいと思います。

キーワードとしては、都心部の駅近物件。これがキーワードになります。

 

 

考えたいこと その2:広さはどうすればいいの?

次に広さについてですが、ここで注意したいのは住宅ローン減税を利用するか否かです。

もし、住宅ローン減税を利用したい(=頭金があまり無い)場合には、内法面積が「50平米以上」あることが必要です。(壁芯面積では無いのでご注意ください。この点は営業マンにしっかりと確認をするようにして下さい。パンフレットの表記では50㎡と記載されていても住宅ローン減税の適用されない可能性も少ないですがありえます)

ですので、もし住宅ローン減税を活用したいという場合には、50㎡が目安になります。

ただ、おひとりさまで都心部のマンションとなると50㎡以上の広さだと売りやすさ、貸しやすさの点でちょっと中途半端な広さになります。目安としては40㎡がおひとりさま向けの広さでは目安と言えるでしょう。

 

 

考えたいこと その3:何歳の時に購入すればいいの?

何歳の時に購入すれば良いのか?「そんなの人それぞれじゃない?」なんて声が聞こえてきそうですが、実際人それぞれといえば人それぞれなのですが、参考になればというデータがありましたので、少々古く2010年のデータですが以下に掲載しておきます。

シングル女性のマンション購入の年齢

シングル女性のマンション購入の年齢

引用:スーモ:発表!女性おひとり様の住宅事情 2010

29歳で急激に上がりその後、少し落ち着いたのち、再度、33歳付近でもう一度盛り上がり、40歳を目処に上がる。

つまり、30歳、35歳、40歳という切れ目の歳目処に上がっているケースが多いようです。

また、このリンク先ではひとり暮らしのシングル女性の約2割がすでにマンション購入しているというデータもあり、今後もますますおひとりさまのマンション購入が盛り上がりそうですね。

 

 

考えたいこと その4:「これから空き家が増えるので老人のおひとりさまでも、借りやすい世の中になる?」って聞いたんだけど?

→これはよくある空き家に関連する話ですね。実はこれは「老後のおひとりさま」を考えた場合、あまり信用しすぎると良くない間違いなのです。ちなみに空き家については中には極端な意見があり、「2050年には空き家が40%に達するので、家賃は無料になる!」と言う話まで出てくるほどです。

確かに上の通り空き家がどんどんと問題については半分は確かに正しい側面があります。空き家はこれから間違いなく増えていくため空き家のような人気のない物件であれば当然、ほぼ無料同然であったり、老人のおひとりさまにも貸してもらえるでしょう。

ただ、そう言ったことを平気で言う人は空き家がどんなものなのか?しっかりと想像できているのか疑問に思います。

日本が抱えている空き家問題はそんな簡単な問題ではないのです。

空き家は例えば、

危険な空き家

危険な空き家

こんな、危険な空き家だったり、

古い空き家

古い空き家

当然、古い空き家や不便な空き家が多くなります。

結局のところ、「人気」な場所や「便利」な場所に借りたい場合、他にも借りたい人がいれば確実に老人のおひとりさまは借り難くなるのは致し方ないのです。

また、日本の場合、確実に人口減少と少子高齢化になってくるため、「コンパクトシティ」の概念。つまり、医療や福祉、そして住居を極力一つにまとめて小さな都市を運営することで全体のコストを下げようという考え方があります。

こういった考え方の場合、便利な場所というのは限られてきますので、やはり、上記に挙げた通り「都心部の便利な場所」にマンションを購入するという考え方は非常に現実に即していると言えます。

そして、これからはどんどんと過疎地などの不便な場所の空き家はどんどんと増えていきますので、住宅地の二極化が激しくなっていくものであると言えそうです。