【比較】「家を頑張らないで買う」VS「少し無理してでも買う」どっちがいい?

【比較】「頑張らないで買う」VS「少し無理してでも買う」どっちがいい?

この記事では「家を買うのか。賃貸なのか」という比較ではなく、既に「買う」と決めた方に向けて送る特集です。

マンションや戸建てなど不動産は「買う」と心に決めてからが本番といっても良いくらいです。

「どこにするのか」「マンションや戸建て」「間取りはどうするか」など考えなくてはいけないことが沢山ありますが、ここではその中でも重要な”予算”について考えてみます。

おおよその予算は年収や手持ちの貯金の金額によって自動的にある程度は計算できますが、ここでは「少し無理をして予算を増やすか」「楽にローンを返済することを重視するのか」を考えてみたいと思います。

具体的には例えば「3500万円まではある程度余裕を持って返済できるけど、多少無理してでも4000万円の家も買えなくはない」という場合、どうすれば良いのか?について考えてみましょう。

ここでは、チェック形式で質問に答えるだけであなたに合った予算がわかるようになっていますので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

チェック1:予算を増やすことによって、物件が変わるのか?

まず「予算を増やしたほうがいいのか?」と考えた時に最初に考えないといけないのは「予算を増やすことによって、物件が変わるのか?」についてです。

まずはこの質問の答えがYESの場合、「予算を増やすこともアリ」かもしれないのでチェック2へ進み、NOの場合は予算を増やさないように当初の予算内でやりくりすることががオススメである。というのがこの記事での結論です。

というのも、「物件の中で階が変わる・広さが多少変わる・オプションが増える」位の差であれば基本的には「頑張らない=無理をしない」方がオススメです。例えば同じ間取りで階が上がると予算が上がる。くらいの差であれば売却時の価格や売却のしやすさには購入金額ほど影響をしません。

また、マンションの価格表や間取りの比較などを見るとどうしても、もう少しお金を足したらもっと広くなる?と考えてしまい、つい価格を上げてしまいがちです。

価格を上げた後で納得するか、不満に思うのかはその人の性格しだいではありますが、良いマンションの買い方としては、「資産価値の高い家を、当初の定めた安全な住宅ローンの金額で購入する」という大原則に従えば、絶対に失敗することはありません。

そのため、物件が変わらない=立地が変わらないのであれば予算を上げない。これがマンションの買い方の基本といえるでしょう。

もちろん、その人の年収や貯金、今の年齢や家族構成を踏まえた今後の人生設計を踏まえた上で最終的に判断をしないといけないと言えますが、ここでは物件そのものが変わらない状態で予算を増やすというのはお勧めしません。

〜まとめ〜

*YESの場合「予算を増やすこともアリ」かもしれないのでチェック2へ進む。

*NOの場合「物件の中で階が変わる・広さが多少変わる・オプションが増える」位の差であれば基本的には「頑張らない=無理をしない」方がオススメです。

 

 

チェック2:予算を増やすと、物件の立地が良くなるのか?

次にチェック1で物件が変わるとお答えになった方に追加で質問をします。

その予算が高い方の物件の方が立地は良いでしょうか?ここでの立地とは「駅のレベルが上がる(乗降客数が多い・人気沿線など)」「駅からの距離が近くなる」のどちらかになります。

この場合も、YESの場合「積極的に予算を増やしたほうがいい」かもしれませんので、最後のチェック3へ進んでください。

というのも、同じような乗降客数や人気の駅であれば、物件の価格や売りやすさにそのまま影響が出る非常に重要な項目です。

この場合は「積極的に予算を増やしたほうがいい」かもしれない可能性があります。

目先の数百万円をケチってしまうことによって本当に大事なことを逃してしまう可能性があるとも言えますので、この点は慎重に判断をしないといけないでしょう。

逆にこの質問に対してNOの場合「デベロッパーが異なる」「共用部が豪華になる」「デベロッパーが有名」位の差であれば基本的には「頑張らない=無理をしない」方がオススメです。

理由としては、立地のレベルが変わらないのであれば、売りやすさにそこまで影響は出てきません。

よって、あえて予算を上げるというリスクを取ったからといっても、見合うリターンが少ないと言えるため、ここでは予算を上げることをお勧めしません。

〜まとめ〜

*YESの場合「積極的に予算を増やしたほうがいい」かもしれませんので、最後のチェック3へ進む。

*NOの場合「デベロッパーが異なる」「共用部が豪華になる」「デベロッパーが有名」位の差であれば基本的には「頑張らない=無理をしない」方がオススメです。

 

 

チェック3:予算を増やすと「駅から徒歩10分以内・ターミナル駅」など予算が上がる以上に売る価値が高くなる?

「予算を増やしてもいいのか?」この問いに対する最後の質問です。

あなたが予算を上げてまで欲しい物件は「駅から徒歩10分以内・ターミナル駅」ですか?そして、予算がそのままの場合は「駅から徒歩10分以上・各駅停車駅」のみの駅ですか?

これがYESの場合、多少、無理をしてでも予算を上げた方がいいのではないかと考えます。

いくら上げても良いのか?というと以下の質問に当てはまる数によって変更してみてください。

一つ当てはまるごとに200万〜300万円程度の価値があると思ってください。

項目1:予算を上げることによって駅から徒歩10分以上の物件から駅から徒歩10分以内になる。

項目2:予算を上げることによって各駅停車駅からターミナル駅になる。

項目3:予算を上げることによって不人気沿線から人気沿線になる。

 

逆にこれに当てはまらない場合には、ケースバイケースといえるでしょう。

絶対に予算を増やしたほうが得。というレベルではないものの、予算を増やす価値はあると言えます。基本的には「頑張らない=無理をしない」方がオススメと言えますが、気になるのであれば増やしてもいいかもしれないです。

正直に言うと、数百万円程度の差で資産形成においてとても大きな影響を及ぼす立地の面が左右されてしまうのはとても危険です。

もちろん、無理をしすぎるのは禁物です。

どうしても予算を上げすぎるのは怖いという場合には、逆に購入そのものを一旦考え直すというのも一つの手段です。

あえて、中途半端な場所に購入するリスクが大きいと言えますので、資金計画も見直してみましょう。

 

〜まとめ〜

*YESの場合「少し無理してでも予算を増やしたほうがいい」と言えます。当然、無理をしすぎるのは禁物。

*NOの場合「ケースバイケース」基本的には「頑張らない=無理をしない」方がオススメですが、ケースに応じて増やしても良いが、大きな増額はお勧めしない。

 

 

最後に

「頑張らないで買う」VS「少し無理してでも買う」どっちが良いのかイメージはできましたか?

結局のところ、多くの人に当てはまるという点では立地が何よりも重要であると言えます。

また、単純に「予算を増やしたほうがいいのか、我慢したほうがいいのか。」という質問の答えはその状況によっても異なるということがイメージできれば幸いです。