【検証】暴力団が近いマンションってどうなの?【周辺施設シリーズ】

【検証】暴力団が近いマンションってどうなの?【周辺施設シリーズ】

本サイトのシリーズ企画「周辺施設シリーズ」では特定の周辺施設が近くにあるマンションの注意点やポイントなどをわかりやすく解説します。

さて、今回は「暴力団が近いマンションってどうなの?」を調査、解説を行います。

例えば「ラブホテル」や「市営住宅」など、本サイトでは他にも様々な周辺施設シリーズをお送りしていますので、興味のある方はこちらから「カテゴリー:周辺施設」をご覧ください。

 

(注:本サイト及び本記事では、暴力団に対して活動の支援を行う意図は一切ありません。また、当サイトは暴力団とは一切、いかなる関係も保有しないことを明記します。

また、本記事はできる限り正確な情報を掲載するように努力しますが、現時点(2016年4月)で発生している山口組と神戸山口組による抗争などによって暴力団の拠点の住所などの情報が変更となる場合があります。

予めご了承ください。また、本記事内容の変更につきましては、問い合わせフォームより問い合わせを頂き、事実の変更が確認できれば、修正いたしますので、お気軽にご連絡ください。)

暴力団とは何か

では、まずは改めて暴力団とは何かを確認しましょう。

何となく悪い人たちの集まり・ヤクザというイメージしかないと思います。またその認識でも間違いはないのですが、ここでは以下のように定義します。

「集団的に又は常習的に暴力的不法行為等を行うことを助長するおそれがある団体」とします。

そもそも、マンションの近くに暴力団ってありえるの?

では、マンションの近くに暴力団というのはあり得るのでしょうか?

結論としては「暴力団の事務所は住宅街にある場合もあり、あり得る」と言えます。

ここでは、代表的な暴力団の名称と地名・地図を記載します。(出典:警察庁組織犯罪対策部)

六代目山口組:兵庫県神戸市灘区篠原本町4-3-1

山口組は有名な暴力団と言えます。

そして、その本部は神戸市灘区の高級住宅街の中にあります。

ぜひとも、googleのストリートビューで周辺を見てください。

山健組:兵庫県神戸市中央区花隈町26-4

山健組は山口組と対立する神戸山口組の井上邦雄組長の出身組織です。

このように二つの暴力団事務所を挙げましたが、二つとも全く普通の住宅街の中にあるのがわかります。

また、この暴力団事務所周辺に住んでいる人は、ほとんど一般人で暴力団と何ら関係のない人がほとんどです。

 

暴力団の近くに住んでいる人は暴力団の事をどのように思っているのか。

では続いて、暴力団の近くに住んでいる人が暴力団に対しての印象を見てみましょう。

「暴力団 近く 住む」などで検索してもわかりますが、意外なことに暴力団の事務所の近くに住んでいる人は暴力団に対して、悪い印象を持っている人が少ないことがわかります。

これは、本サイトが現地周辺のインタビューを行った際にも同様で中には親近感を抱いている人も多くいました。

理由としては、近くに住んでいるだけでは危害を受けるということが無いことが挙げられます。

暴力団も何も考えていないわけでは無いため、近隣住民とトラブルを起こすと厄介なことになり兼ねないですし、最悪、暴力団員がトラブルを起こして暴力団自体に迷惑をかけてしまっては、暴力団員は生きていけません。

また、神戸では、阪神淡路大震災の際に山口組が積極的に炊き出しを行ったり、年末年始には餅つき大会などを周辺住民に行ったりしており、地域住民との交流なども行っているようです。

さらに、意外なメリットとして、暴力団の事務所があるためチンピラや暴走族などが暴力団事務所の近くで暴れたり、たむろしたりしないというメリットがあります。

逆に暴力団事務所の近くの方が安全で閑静な雰囲気だとも言えます。

 

しかし、暴力団同士の抗争があるとリスクも増える

上記では意外な暴力団のメリットを挙げましたが、当然、暴力団が近くにあってメリットしかない。というわけではありません。

具体的なリスクとしては暴力団同士の抗争が激化した場合です。

実際にこの記事を記載している2016年4月は山口組と神戸山口組の抗争が激化している状況にありますが、現時点で組同士の抗争の場合、「トラックで組事務所に突っ込む」という手法が一般的となります。

トラックで組事務所に突っ込んだ場合、拳銃を用いた場合よりも刑が軽いため、よく暴力団が使っていますが、このような抗争となれば、周辺住民にも影響があるかもしれません。

実際に一般人が巻き込まれた例もある

実際に過去には「宅見若頭射殺事件」と言われ、新神戸オリエンタルホテルのティーラウンジにおいて、無関係の一般人が暴力団の抗争に巻き込まれ、亡くなってしまった例があります。

この事件はホテルで起きた事件ではありますが、暴力団事務所の周辺でこのような事件が起きる可能性もゼロではありません。

このようなケースもあるため、必要以上に親近感を持って接するのもあまり良いものではないと言えます。

結論・最後に

暴力団同士が抗争している時には、暴力団が近いマンションは要注意とはいえますが、通常時は比較的平和であること。

また、実際に暴力団事務所周辺が比較的高級な住宅街として、価値も定着していることから本サイトでは以下のように評価します。

「注意すべきではあるが、暴力団が近いということで、即避けるべきマンションであると断定すべきではない」と考えます。

暴力団同士の抗争が激しくなっても、一般人を巻き込んだ抗争まではしないようにと暴力団自身が組員へ通達しているとの報道も一部であるようです。

万が一、暴力団が一般人を巻き込んだ事件を起こしてしまい、暴力団排除の機運が高まってしまっては暴力団にとってそれは避けたい事態と言わざるを得ません。

そのため、現時点では「暴力団が近いということで、即避けるべきマンションであると断定すべきではない」と考えます。

ただ、暴力団の事務所が近くにあることを知らずにマンションを購入してしまった。という自体はあまり良くないと言えますので、ぜひマンションを購入する前には、しっかりと事前に情報を調べることが重要であると言えます。