【保存版】マンションから転落をしないために絶対に対策をしたい5つのこと
2016年4月10日に大阪の阿倍野区で悲しい事故が発生してしまいました。
43階建てのマンションの最上階から小学1年生の女児が誤って自宅のベランダから落ちてしまったというニュースです。
詳しくは以下、朝日新聞デジタルの記事を引用します。
10日午後2時50分ごろ、大阪市阿倍野区松崎町2丁目の43階建てマンションの敷地内で「女性が倒れている」と110番通報があった。大阪府警によると、最上階の部屋に住む小学1年の女児(6)で、搬送されたが死亡が確認された。府警は自宅のベランダから転落したとみて調べている。
阿倍野署によると、女児はマンション北側の植え込み付近で見つかった。両親と弟(3)と妹(1)の5人家族で、両親によると、発見前まで居間でアニメのDVDを見ていたが、両親が家事や弟と妹の面倒を見ている間にいなくなったという。現場から女児の靴は見つかっておらず、玄関から外出した形跡もなかったという。
ベランダは地上約140メートル。発見場所に面し、手すりの高さは約1メートル。1メートルほどの高さにある窓の外側に設置されており、室内の窓の下には厚さ約20センチのマットが置かれていたという。窓は開いていたという。府警は女児が窓から外に乗り出し、誤って転落したとみている。女児は今月に小学校に入学した直後だった。
引用:朝日新聞デジタル
「マンションのベランダの手すりの高さは安全対策を十分に配慮されていたのか?」などの指摘はある一方で、入居者側でもしっかりと対策を取っておくことが必要と言えます。
そこで、この記事では「タワーマンションから転落をしないために絶対に対策をしたい5つのこと」として今からすぐにチェックしてほしい対策として、5つ大事なポイントをピックアップしましたので、ぜひ対策に役立ててください。
対策1:実は20cm〜30cmのものも危険!
「マンションの転落事故の防止」と聞くと、ベランダに高いものを置かないこと。例えば、エアコンの室外機が危険だと、まず最初に思い浮かぶのではないでしょうか?
もちろん、エアコンの室外機も対策しないといけないのですが、実は子供の転落事故で対策しないといけないのは、エアコンの室外機よりももっと小さいものも危険なのです。
実際に今回事故が起きてしまった大阪市阿倍野の例だと「1メートルほどの高さにある窓の外側に設置されており、室内の窓の下には厚さ約20センチのマットが置かれていたという」(上記:朝日新聞デジタル引用)となっています。
もっとも他の報道では「椅子を使って約1メートルの高さにある窓を出て、ほぼ同じ高さのベランダの柵も越えて転落した可能性がある。」(引用:共同通信)ともあり、現時点で真偽のほどは不明ですが、大人が危険だと考える高さのものよりも全然低いものにも対策が必要と言えます。
また、エアコンの室外機の高さはおよそ70cmです。
小学1年生の身長が110cm〜120cmであることを考えると小学1年生の身長ではエアコンの室外機にそのまま乗ることは難しいと言えるでしょう。(参考:一般社団法人リビングアメニティ協会によると幼児が足をかけてよじ登る最高高さ。通常、650㎜をとる。とされています)
例えば、20cm〜30cmくらいの台の代わりになるようなものがあれば、それに乗ってエアコンの室外機の上に乗ることもできるのです。
このことから65cmくらいの足がかりとなるものだけでなく、20cm〜30cmくらいの台の代わりになるようなもの実は危険であると言えます。
対策2:三輪車や植木鉢・子供用の椅子・踏み台などはベランダへ置かない
対策1でお伝えをしたように、エアコンの室外機のような大きなものだけでなく、20cm〜30cmという大人から見れば一見すると危険には見えない高さのものも十分に危険であると言えます。
特にベランダに置きがちなもので転落の危険性があるものは「三輪車」「植木鉢」「子供用の椅子」「踏み台」などです。
意外と「子供用の椅子」や「踏み台などを置いている家庭も多いようです。
ベランダが少し広い家庭だと、このようなものを置いているケースも多いようですが、転落の防止対策の基本はベランダにものを置かないことです。
対策3:親がいても子供をベランダに出さない
普段から親がいる際でも子供をベランダに出さないというのも、一つの対策と言えます。
今回の大阪の阿倍野区の例だと両親が一緒にいたが、少し家事などで目を離した隙の事故と報道されています。
「子供は絶対に目を離さない」というのは簡単ですが、実際に家の中にいる際に四六時中、子供から目を離さないというのは無理な話でしょう。
そこで、一つの対策としては、親がいる際でも子供をベランダに出さないというのも、一つの対策です。
子供は慣れている場所だと、一人でいても勝手にそこに行ってしまいます。
それであれば、親が見ている時でも子供をベランダに出さないようにしましょう。
そうすれば、万が一目を離してしまった隙でも一人でベランダに出る可能性が少なくなり、転落防止だけでなく、子どもがおもちゃなどを投げ落として下にいる人にケガをさせる事故も報告防げるのです。
対策4:窓際にものを置かない
今回の事故の要因ではありませんが、過去には窓際に子供用ベットを置いたことから、転落事故に繋がったという事例もあります。
特に窓際の場合は「鍵をかけていれば大丈夫」と大人も油断してしまいがちです。
この油断が実はかなり危険なのです。
当たり前ですが、子供はできないことがあっても、いずれ出来るようになります。
出来るようになったタイミングというのが実は一番危険でもあるのです。
もし、できるようになったタイミングに親が偶然、目を離してしまっていればもしかしたら、重大な事故につながりかねません。
対策5:今からすぐに家の窓とベランダを総チェックを
今、この記事を見ている子供のいる方は今すぐに、窓とベランダを総チェックしましょう。
こういうことは「また、後でチェックしておこう」としてはいけません。
何よりも今、気になった時にチェックすることが特に大事なのです。
もし、今この記事を見ているのが外出先などでどうしてもチェックができない方は、いつやるのかを今決めることが重要です。
チェックする点はベランダの周辺や窓の近くに「20〜30cmのものはないか」「60cmくらいのものはないか」という点です。
そして、ものがある場合にはできる限り、ベランダにはものを置かないようにしてください。
最後に
子供の転落事故防止については、「これさえ気を付けておけば万全」という完璧なものはありません。
例えば、「足がかり」と呼ばれる「子供がギリギリ届く65cmくらいのものをベランダから排除すれば事故は起きない」というわけでは決してありません。
この記事で指摘をした通り、20cmや30cmくらいのものでも十分に危険をはらんでいます。
そういった意味では常日頃から意識をしておくということが大事あると言えるでしょう。
完全にはいかないものがありますが、少しずつでも安全性を高めるようにしたいものです。