【読者相談】子供一人30代夫婦の「マンション」と「一戸建て」どっちが良いか比較したい【長文注意】

【読者相談】子供一人30代夫婦の「マンション」と「一戸建て」どっちが良いか比較したい【長文注意】

<はじめに:この記事は「マンションを買うべきか、一戸建てを買うべきか」で悩んでいる方へのインタビュー記事となり、2万文字近くあるため、すべて読むのに20分ほどかかる場合があります。役立つ情報が満載ですが読む時間がある際にご覧ください。>

 

そして、今回の読者相談は子供がいるご夫婦が「マンションを買うべきか、一戸建てを買うべきか」で悩んでいるケースとなっています。

今回のこの記事では、実際に悩んでいるご夫婦へインタビュー形式で「マンション」と「一戸建て」のどちらが良いのかをチェックシートを交えて、一緒に考えていく内容となっています。

インタビューを見ながら、皆さんも是非一緒に考えてみてくださいね。

ちなみに、本サイトではマンションに関する情報を色々と扱っているため、一戸建てと比較した記事は実はほとんどありませんでした。

そういった意味でもこの記事は多くの方の役に立つと思います。

この記事は非常にボリュームが多い特大のインタビューになっていますがこのご夫婦と同じように「マンションを買うべきか、一戸建てを買うべきか」で悩んでいる人にはきっと役立ちますので、頑張って読んでみてください。

ずは以下の目次で全体の流れを掴んでから一読されると、読みやすいでしょう。

<目次>

  • マンションと戸建のそれぞれのイメージとは?
  • 山井さん家族の理想の暮らしとは?
  • 家族会議-質問に答えてみよう。
  • 質問に点数をつけてみよう。
  • それぞれの質問の解説をしてみよう。
  • 質問1:転勤や転職によって住む場所が変わるのか?の解説
  • 質問2:車は持っているか? or 将来持つ予定だ。の解説
  • 質問3:都心部に近い立地は必要か。の解説
  • 質問4:駅から近い立地は必要か。の解説
  • 質問5:家の広さは80㎡以上はそこまで必要ではない。の解説
  • 質問6:快適な環境を維持するために、多少の費用は必要であると考える。の解説。
  • 質問7:万が一、売るときの売りやすさや価値はとても重要。の解説。
  • 質問8:「セキュリティはお金を掛けてでも行うべきだ。」
  • 質問9:自宅の庭•ガーデニングなどは興味がない。の解説
  • もう一度、点数を見直してみる。
  • 最後に ~読者の皆さんも一度、「YESorNO」と点数をつけてみましょう~

*今回の読者相談においても読みやすいように実際の相談の内容を書き起こした上でインタビュー形式に編集しています。実際の読者相談ではここまでかっちりとした相談ではありませんので、もし相談をしてみたい方がおられればご安心ください。

相談者:山井さん家族(仮名)

ac81c69e4a2dc5622f77a6ec13991b56_s

夫:山井祐介さん(33歳)

妻:山井由紀子さん(30歳)

子:男の子(1歳)

それでは、早速、今回の相談内容をみてみましょう。

同じような状況の人はぜひ参考にしてください。また、同じ状況ではなくても他のマンションの購入検討者がどのように考えているのかを知ることは結構役立ちますので、ぜひ参考にしながら貴方であればどのようなアドバイスをするのか、考えながら読み進めると良いでしょう。

***

こんにちは。私は食品会社に勤める営業の山井祐介と申します。

今回、マンション探偵の読者相談に参加するためにご連絡をしました。

まず、簡単に私たちの自己紹介をします。

私は山井祐介と言い、33歳の食品会社に勤めるサラリーマンです。

妻と1歳の子供が1人います。

現在、妻は子供がまだ小さいということもあり、一旦は専業主婦としていますが、将来的にはパートなどには出ると思います。

今回、相談をしたい点としては、家を購入することは家族とも相談して前向きに検討をしているのですが「マンション」が良いのか「戸建」が良いのかで悩んでおり、意見がまとまっていません。

もちろん、「マンション」と「戸建」それぞれの一長一短があることは理解しているのですが、そのような一般的なことではなく私たちの状況に応じてプロの方からどちらの方が良いのかをアドバイスをいただきたいと思っています。

恐れ入りますが何卒宜しくお願い申し上げます。

***

このような相談が届きました。(文面や個人情報等は当サイトで編集しています)

家は買おうというのは決まっているけれど、「マンション」と「戸建」のどちらを購入をしようか悩んでいるという様子ですね。

このような場合夫婦で意見が対立している場合、例えば旦那さんが「マンション」推しで奥さんが「戸建」推しで対立している場合とそもそも夫婦のどちらも「マンションと戸建のどっちがいいんだろう」と悩んでいるケースの二つが考えられるでしょう。

どちらの場合でも結局のところはその人の状況によって異なりますので、しっかりとインタビューでヒアリングしてから、アドバイスを行うことが重要と言えるでしょう。

と言う事で、まずは早速インタビューと個別相談の模様をご覧ください。

個別相談スタート

マンション探偵(以下、探):はじめまして。読者相談の件、ご連絡ありがとうございました。今日はよろしくお願いします。

山井祐介さん(以下、夫):こちらこそどうぞ、よろしくお願いします。

山井由紀子さん(以下、妻):よろしくお願いします。

探:それでは、早速、ご相談をいただいた内容について、話をしていきましょうか。

では、まず頂いておりました内容では「マンション」と「戸建」のどちらにしようかと悩んでいると頂いておりますが、もう少し詳しく教えてください。例えば、ご夫婦でどちらがマンションを推しているとか、どのような感じで悩まれているのかなどを教えてもらえますか?

夫:えーと。では、私から説明します。

現状では私たちは二人ともが「マンション」と「戸建」のどちらにしようかと悩んでいるので、実際にどっちがいいかで意見が対立しているという訳ではないんですね。

ただ、私の実家がマンションであったことや今まで一戸建てに住んだことがないので、一軒家に住んでみてどういう感じなのかを知らないということは大きいですね。

でも、妻の方は実家が一軒家なので、一戸建てがどういうものかは知っているという状況です。

そして、今は賃貸マンションに住んでいるので妻は一応、マンションと一戸建ての両方を知っているという感じです。

その上で、お互いにどちらがいいのかを悩んでいるという状況です。

探:なるほど〜。よく分かりました。

ところで、お話をお伺いしていて一つ浮かんだ疑問があるのです。

奥さんが元々実家が一戸建てであって、旦那さんの実家がマンションであれば、奥さんは一戸建ての方が、旦那さんはマンションの方がいいと考えるのでは?と思ったのですが、実際のところはいかがでしょうか?

夫:そうですね。まぁ、身近に感じるという意味では今までずっとマンションに住んでいた訳ですから身近に感じます。

ですが、一戸建てが決して嫌という訳ではないので、どちらでも大丈夫です。

探:なるほど。では奥さんの方はどうですか?

妻:そうですね。私も実家は一戸建てですので、身近には感じますけれど、今は賃貸ですがマンションにも住んでいて別に不満はないので私もどちらでも大丈夫ですね。

探:なるほど〜。そうなんですね。ちょっと予想外といえば予想外かもしれません(笑)今まで育った環境を希望する人が多いので。

では、今は決めかねているということですが、具体的に「マンション」と「戸建」のそれぞれの印象やどういった点で決めかねているとかってありますか?

夫:予想外ですか。なんかすみません(笑)

えーと、まず決めかねている理由ですが、特に理由はないというか私は本当に「マンション」や「戸建」のどちらかにこだわりがあるわけじゃなくて、本当に自分たちに合ったものを選びたいということですね。

探:なるほど。悩んでいるというよりはこれから決めていきたいという感じでしょうか?

夫:そうですね。

探:では、奥さんの方はどうですか?

妻:うーん。私も「これから決めていきたい」というのに、近いかもしれないですね。

色々ネットでマンションや一戸建てのメリットとかデメリットとかを見ますけど、結局どうすればいいんだろう?って悩んでいる感じです。

マンションと戸建のそれぞれのイメージとは?

探:なるほど。わかりました。

これから「マンション」と「戸建」のどっちにしていこうか。と決めていくイメージですね。

それでは「マンション」と「戸建」のそれぞれの印象はどうですか?

夫:えーと、まず「マンション」は元々住んでいたこともあって身近に感じられます。印象としては何かあっても売りやすいというイメージがありますね。

あとは駅から近そうとか、便利な場所にありそうという感じですかね。まあ、マンションにもよるんでしょうけど、大体そんなイメージですね。

他にも今住んでいるような賃貸マンションはあんまりないですけど、色々と共用の設備があるとかは魅力的かな。

逆に「戸建」は「マンション」とは真逆のイメージですね。もし何かあっても売りにくそうとか、駅から遠かったりそもそも都心から離れている場所にありそうなイメージがあります。

探:なるほど。これだけを聞くと完全にマンション派って感じがしますね(笑)逆に戸建のメリットってどんなところに感じているんですか?

夫:確かにそうですね(笑)やっぱり、「戸建」の良さは広さだと思います。後は庭が持てたりとかですかね。

探:なるほど。確かに広さという意味では戸建の方が広いですからね〜。ところでどのくらいの広さがいい。と言う希望はありますか?

夫:う〜ん。まだ、あんまり具体的な広さっていう希望はまだないんですよ。ただ、子供もいるのである程度の広さはやっぱり必要なのかなぁ〜っていう感じですね。やっぱり、後から「もっと広ければよかった」って言っても変えれないですからね。

探:ですよね。わかります。まぁ、広さについてはあんまり具体的にイメージできないですからね。

ということは、今までの旦那さんのお話をお伺いさせていただいたことをまとめるとこんな感じですか?

「マンション」か「戸建」かは悩んでいるけれど、実はイメージができるのは住んだことのある「マンション」が中心で一度も住んだことのない「戸建」は広いということ以外なかなかイメージ出来ないので、どちらがいいのかも判断ができない。

という感じでしょうか?

夫:そうです。まさにそうです。そんな感じです。マンションは住んでいたので知ってはいるけど、戸建は全然知らない。けれど戸建の良いところもあるんじゃないかと思うので、その辺りもしっかりと判断をしたい。というのが本音ですね。

探:なるほど。よく分かりました。また、私の理解が合っていたようで良かったです。

では、次に奥さんの方はどうですか?「マンション」と「戸建」のそれぞれの印象という意味ではどうでしょう?

妻:え〜と。私は実家が一戸建てということもあって、一戸建ての方がなんとなく「自分の家」って感じがしますね(笑)

多分、私の父が日曜大工が好きで色々と家に自分で手を加えていたということもあるのかもしれません。

あとは、一戸建てだと、毎月のお金がかからないということもあると思います。

マンションだと管理費や修繕のお金とか住宅ローン以外にも色々と支払わなくちゃいけない印象ですけれど、一戸建てだと住宅ローンを払い終わったら、あとは固定資産税だけ!って感じがします。

探:確かに仰る通りですね。まず「色々と手を加える」という点ですが、マンションだと中々自由には手を加えることができません。

例えば、窓枠のサッシや玄関ドアは実は「共用部分」となっているので勝手に変えることができないんですよ。

妻:え!そうなの?じゃあ、玄関ドアとかは自分たちのものじゃないってことなんですか!?

探:うーん。言い方によってはそうとも言えます…という感じでしょうか。

まあ、厳密に言うと「専用に使用する権利を得ている」と考えるので他の人は自由に使うことができません。ですから、そういう意味では自分たちのものとも言えます。

ですが、玄関ドアやサッシはマンション共用部の景観や防犯などにも影響を与えてしまうので、勝手に変更ができないと決められているのです。

ただし、専用で使用しているわけですから、玄関ドアの故障や鍵の交換、サッシ交換などになった場合には、専用使用している方が修理費を出さないといけない形になります。その場合にも勝手に修理をするのではなく、まずは管理組合に相談した上で修理する形になるのです。

妻:え〜!そこまでとは思っていませんでした。結構面倒くさそうなんですね。

私は「一戸建てなら家を気軽に改造できるけどマンションだったら鉄筋だから気軽にはできない」というイメージだったんですけれど、そんなにマンションってガチガチに決まっているんですね。

探:まあ、言葉にするとガチガチって感じかもしれないです。でも実際には面倒なことは少ないですので安心してくださいね。例えば、コンシェルジュのいるマンションだと何かトラブルが起きればコンシェルジュに言えば、専門の業者を手配してくれて、そのまま修理してくれますので。コンシェルジュがいなくても管理会社への専用ダイヤルなどがあってそこに電話すればOKです。

妻:そうなんですね〜。なんか安心しました。でも、そう聞くと本当にマンションは楽そうですね。お金は掛かっちゃいそうだけど(笑)

夫:まあ、それは君のお義父さんが何でもできちゃうから、ある意味特別なのかもしれないよ。

普通の人は自分でリフォームとかできないから、一戸建てでも業者呼んだらお金が掛かるのは一緒かかっちゃうんじゃないかな(笑)

妻:それはそうかも。

pointマンションは自分たちで自由にリフォームできない箇所もある。

探:ちなみに、先ほど奥さんが仰られていた「マンションは楽そうですね。お金は掛かっちゃいそうだけど」というのは結構、本質をついている意見だと思いますよ。

例えば、共用部の掃除やメンテナンスなんかもマンションだと代わりにやってくれますし、コンシェルジュのいるマンションだとクリーニングなども頼めますからね。でも、それが管理費として費用が発生してしまいます。そして基本的に管理費は何かに残るわけじゃないので消えていくお金とも言えるんですね。

一方で一戸建てだと、庭や駐車場の掃除も自分でやらないといけません。でもその分「管理費」はほとんど発生しません。その点は修繕積立金とは全く別の意味なので、しっかりと把握したいですね。

夫:確かにそうですね。じゃあ、「マンションは楽だけどお金がかかる分、一戸建ては面倒だけどお得」ってことなのかな?

探:まあ、そう言えますがこの「お得」っていうのをどう考えるのかが人それぞれなので注意が必要です。

確かに旦那さんの仰られるように一戸建ては面倒だけどお金がほとんど掛からないので得とも言えますが、例えば、マンションの場合、たった月1万円の管理費で「コンシェルジュ」や「ロビー」「掃除」「エントランス」「監視カメラなどのセキュリティ」が利用出来ると考えれば逆にお得とも言えるかもしれないですよね。

こんなことを一戸建てでやろうとしたら、「コンシェルジュ」を雇ったりすれば毎月100万円くらいかかっちゃいますから(笑)

妻:そう言われたら、本当ですね〜。(笑)もうここまで行くと「どっちが有利か」じゃなくて「どっちが好みか」の違いしかなさそうですね。

探:本当にそういうことですね。月1万円でそれだけのメリットがあれば是非、受けたいという人もいれば、そんなメリット要らないから少しでもお金は払いたくない。という人もたくさんいるでしょう。

どちらが有利か。ではなく、自分たちの理想の暮らし方をイメージして、どちらがマッチしているのかをしっかりと選ぶことですね。

余談ですが、「マンション探偵」ではマンションを中心にレポートをしていますが、別に一戸建てを反対しているわけではありませんので、「マンション」と「戸建」はどちらがいいのかは人によって異なると考えています。

ですが、「マンション」のレポートに偏っているのは、「戸建」てはどうしても余りにもバリエーションが多すぎて1戸1戸が異なりますが、マンションの場合はある程度、密集しているので、レポートがしやすいので今の所はマンションを中心にしていますが、大規模一戸建てがあれば、そちらもレポートしていこうと思っているので、その際にはまた読んでみてくださいね。

point一戸建ては面倒だけどお金がほとんど掛からない。マンションは快適に過ごせる代わりに「管理費」が発生する。

pointマンションの管理費は消えるお金だけど、修繕積立金は将来のメンテナンスのためのお金。一戸建てでも修繕積立金のようなお金は発生すると考えておこう!

山井さん家族の理想の暮らしとは?

探:では、ここまでの話をお伺いさせていただいた印象としては、マンションや戸建てのそれぞれのメリットやデメリットを解説をしていくというよりは、山井さんご家族の理想の暮らしをイメージしながら、結局、何が優先なのかを考えていき、その優先事項に沿って「マンション」がいいのか、「一戸建て」がいいのかを考えていきましょうか。

では、早速本題に入りましょう。

まずは、幾つか質問をしていきますので、それぞれの質問に対してご家族で相談をしながら答えてみてください。

(1) 転勤や転職により一時的にでも、住む場所を離れる可能性があるか?
(2) 車は持たない or 将来持つ予定はない。
(3) 都心部に近い立地は必要か。
(4) 駅から近い立地は必要か。
(5) 家の広さは80㎡以上はそこまで必要ではない。
(6) 快適な環境を維持するために、多少の費用は必要であると考える。
(7) 万が一、売るときの売りやすさや価値はとても重要。
(8) セキュリティはお金を掛けてでも行うべきだ。
(9) 自宅の庭•ガーデニングなどは興味がない。

では、早速、話し合ってみてください。私は話し合っている様子を見ながら、参考にしますので。

point読者の皆さんも一度、上の質問についてそれぞれ、話し合ってみることをお勧めします。

また、この記事はここで挙げた質問に沿って進んでいきますので、できるだけ読み飛ばさずに色々と考えてみてください。

家族会議ー質問に答えてみよう

夫:あ、はい。わかりました。えーと。最初は「転勤や転職により一時的にでも、住む場所を離れる可能性があるか?」これはわからないけど、一応、YESかなぁ。

妻:うん。まあ、わからないしね。でも、できれば長く一つのところに住んでおきたいとは思うけど。

夫:それはもちろん。

あと、次の質問は「車は持たない or 将来持つ予定はない。」だけど、今も軽だけど持っているし、将来もやっぱりあった方がいいんじゃない?子供もこれから大きくなるし、色々と合った方がいいよね。

妻:そうだねー。結構、普段乗っているし、合った方がいいと思う。

夫:ということで、これはNOだね。3つ目と4つ目は似ているね。

妻:そうだね。3つ目は都心や繁華街の近くに住みたいか。という意味で4つ目は単純にどこの駅からも近ければいい。ってことなのかな?

探:そういうことですね。わかりづらくてすみません。

妻:いえいえ。ということは3つ目は特に必要じゃないからNOってことかな?

夫:まあ、繁華街とかじゃなくてもいいしね。でも4つ目はYESかな。

妻:まあ、そうね。駅からは近い方が色々といいと思う。

夫:次は家の広さだね。80㎡以上って結構広いよね?

妻:うん。そんなイメージ。多分80㎡以上だったら、マンションだと無理だから一戸建てしかないよね。ってことなんじゃない?この質問の意味って。

夫:そんな感じだろうね。まあ、微妙なところだけど80㎡位あれば問題ないからこれもYESってことかな。

次の「快適な環境を維持するために、多少の費用は必要」ってことだけど、これはみんなYESじゃないかな(笑)

妻:確かにそうね。でも、費用が必要ってところに悩む人もいるんじゃない?私は費用がかかるんだったら、いらない時もあるんじゃない?って思ったし。

夫:うーん。まあケースバイケースってことなのかな?じゃあ、NOってこと?

妻:まあ、でも、一応「多少の費用は必要」って思うんならYESでいいんじゃない?例外もあるよ。ってことで。

次が「売るときの売りやすさや価値はとても重要」だけど、これもやっぱりYESなのかな。

夫:うーん。まあ、当然万が一になった時に売りにくいよりは売りやすい方がいいに決まっているし、価値もあった方がいいに決まっているけどね。だから、一応YESで。

次の「セキュリティはお金を掛けてでも行うべきだ。」もやっぱり、YESかなぁ。

今はまだ子供も小さいから必要という訳じゃないけど、セキュリティはあった方がいいと思う。

妻:まあ、幾らかかるのか。にもよるよね。

そりゃ、セキュリティとかあった方がいいに決まっているけど、お金もいくらでもあるわけじゃないし。

夫:まあ、そりゃ、まあそうだけど。じゃあ、一旦NOってことにしておこうか。

妻:そうね。一旦、NOということにしておいた方がいいかもね。

最後の質問は「自宅の庭•ガーデニングなどは興味がない。」かぁ〜。

まあ、庭が絶対に必要という訳ではないんだけど、ちょっとしたガーデニングとかは落ち着いたら、やってみたいかも。

今はまだ子供が小さいから、できないけど。

夫:そうだね〜。じゃあ、これはNOってことだね。

妻:うん。そうね。

これで、一応質問の回答は出来たという感じですが、こんなので大丈夫ですか?

探:ええ。大丈夫ですよ。それでは、質問と山井さん家族の回答をまとめてみましたので、もう一度整理してみましょうか。

(1) 転勤や転職により一時的にでも、住む場所を離れる可能性があるか? YES
(2) 車は持たない or 将来持つ予定はない。 NO
(3) 都心部に近い立地は必要か。 NO
(4) 駅から近い立地は必要か。 YES
(5) 家の広さは80㎡以上はそこまで必要ではない。 YES
(6) 快適な環境を維持するために、多少の費用は必要であると考える。 YES?
(7) 万が一、売るときの売りやすさや価値はとても重要。 YES?
(8) セキュリティはお金を掛けてでも行うべきだ。 NO?
(9)  自宅の庭•ガーデニングなどは興味がない。 NO

「YES」と「NO」の後ろにある?は話し合いの際にケースバイケースと仰っていた項目につけています。

こうしてみると「YES」の方が多いですね。

一応、ネタをばらすとこれは「YES」と答えたものが多ければ「マンション」の方が、「NO」と答えたものが多ければ「一戸建て」の方が合致していると言えるのです。

夫:確かに。そんな気がしていました。

妻:やっぱり、そうだと思ってました。(笑)

探:分かっちゃいましたか。やっぱりわかりやすかったですか(笑)でも、この設問で「マンション」か「一戸建て」なのかを決めるためのものではないんですよ。「YES」の数が何個以上で「マンションの方がいい」とかっていう単純な話じゃないんですよ。

では、次にそれぞれの質問に点数をつけてみましょう。

妻:点数?

探:そうです。9つの質問に対して全部で100点満点になるように、自分たちで配分していくのです。

そして、点数の配分を持って、自分たちが何を大事にするのかをイメージできてくるのです。

夫:なるほど。てっきり既に点数が決まっているものだと思っていましたよ。

でも、確かに自分たちで大事にしたい点とそうじゃない点を自由に点数をつける方が合理的な気がするね。

探:仰る通りです。つい人間は気になることがあると必要以上にそれに気を取られてしまいかねません。

それを点数につけることで客観的に見れるので、必要以上に不安を感じたり、逆に必要以上にのめり込んで考えないようにできます。

では、早速先ほどのものの点数をつけてみましょう。

とは言っても、いきなり点数をつけろ。って言われても難しいと思いますので、簡単に説明しますね。

まず、点数のつけ方としては目安として全ての項目にまず10点をつけた上で、一つ一つの項目を重視したい点であればどんどんと加点して、重視しないのであれば減点していきます。9つの質問で100点満点ですので、全部10点では当然、余っちゃいますので、大事な点は思い切って点数を増やすようにしてくださいね。

そして、大事ではない点は思い切って点数を減らしてみてください。

いきなり、ちょうど100点にしなくていいので、それで一旦、全ての合計をとった上で過不足を再度、修正をしてみると良いでしょう。

それでは、早速始めてみましょう。

質問に点数をつけてみよう

夫:えーと、それじゃまずは「転勤や転職により一時的にでも、住む場所を離れる可能性があるか?」に点数をつければいいんかな。

探:ええ、お願いします。

夫:えーと、基準が10点と考えて。あんまり可能性も高くないと思うし、まあ、そこまで重要ではないかなぁ。

妻:まあ、そうね。2〜3点くらいを減らしてみればいいんじゃない?

夫:じゃあ、とりあえず8点としておこう。

次に「車は持たない or 将来持つ予定はない。」だけど、どうしようか?

探:これは、どれくらい長い期間車を持つのか?で点数を決めてください。

例えば、10年くらい持ち続けるなら10点とか、20年なら20点でもいいですよ。そんなに点数には厳格な決まりはないですから。

それよりも大事なのは山井さんご夫婦がどこまで大事かと考えるのかですから、ご夫婦が点数を決めることの方が重要です。

夫:なるほど。それもそうですね。

うーん。つまり、車を持つのはどれだけ重要かってことでしょ?

標準の10点よりは高いんじゃない?

妻:まあ、そうよね。じゃあ、これも2〜3点くらい加点しておいて12点くらい?

夫:まあ、そうだね。次が「都心部に近い立地は必要か。」これはNOって僕たちは選んだんだけど、点数はどうすればいいの?

探:これはそのまま点数をつけてもらって構いませんよ。

妻:それだとNOの選択肢が自動的に点数が低くなって、YESの方が高くなるんじゃないの?

探:えーと、そうなる時もあると思います。

でも、大事なのはこの質問にどれだけ思いがあるのか。ってことです。例えば「都心部に近い場所は絶対に嫌」というのであれば「NO」を選んで配点を増やすと良いでしょう。配点は自分たちが重要と思うかどうかです。「家族の理想の暮らしをイメージ」することなのです。

夫:うーん。どうなんだろう。でもまあ、一応やってみようか。

「都心部に近い立地」はほとんど、必要ないと思うから大きく点数を下げてしまおうか。

例えば、2点とか。

妻:どうなんでしょう?

探:何の問題もないですよ。逆にそれくらい思い切って点数にメリハリをつけると優先度もわかりやすいですね。

夫:じゃあ、とりあえず2点にしよう。次の質問の「駅から近い立地は」重視したいね。3点くらい加点しておこうか。

妻:そうね。駅から近いことに越したことはないと思う。

じゃあ、次の「家の広さは80㎡以上」っていうのはどう?

夫:うーん。まあ、よくわからないけど基準の10点でいいんじゃない?

次の「快適な環境を維持するために、多少の費用は必要」ってところは?

僕は結構こだわりたい点だから15点くらいはつけたいな。

妻:うーん。まあ、あなたが重要と考えるのであればそれでいいと思うけど。

次は「売るときの売りやすさや価値」ね。

これは10点くらい?

夫:うーん。これはもう少し点数があってもいいと思うけど。

12点くらいかなぁ。どう思う?

妻:まあ、一旦そうしておきましょう。次が「セキュリティ」の点ね。これはどうする?

夫:うーん。2〜3点くらいは加点しておきたいけどね。

妻:まあ、それくらいかなぁ。あんまり費用をかけてセキュリティをするべきじゃないけど、重要と思うなら点数は13点にしておきましょう。

そして、最後の「自宅の庭•ガーデニング」はちょっと私はこだわりたいから同じく13点くらいにしたいね。

夫:うん。そうだね。そうしよう。

じゃあ、ここまでで合計はどうなったんだろう。

探:えーと、YESの合計が58点。全体の合計98点ですね。

夫:おぉ〜。意外と100点に近いね。じゃあ、最初の車の質問が12点だからそれに2点足して合計で100点って感じでいいかな?

ちょうど、12点って少ないって思ってたんだよ。

妻:そうね。後半は5点くらい一気に点数を上げていたけど、最初の方は少し遠慮していたし。(笑)

探:じゃあ、こんな感じですね。一応、見てみてどうですか?

(1) 転勤や転職により一時的にでも、住む場所を離れる可能性があるか? YES 8点
(2) 車は持たない or 将来持つ予定はない。 NO 12点+2点
(3) 都心部に近い立地は必要か。 NO 2点
(4) 駅から近い立地は必要か。 YES 13点
(5) 家の広さは80㎡以上はそこまで必要ではない。 YES 10点
(6) 快適な環境を維持するために、多少の費用は必要であると考える。 YES? 15点
(7) 万が一、売るときの売りやすさや価値はとても重要。 YES? 12点
(8) セキュリティはお金を掛けてでも行うべきだ。 NO? 13点
(9)  自宅の庭•ガーデニングなどは興味がない。 NO 13点
YESの合計・全体の合計 58点 98点+2点

夫:こうやって点数にしてみると、当たり前ですけど、本当にわかりやすいですね。

一個一個の質問に答えている時はなんというか「エイヤ!」って適当に決めていた感じがしてたんですけど、こうやって全体を眺めると急にわかりやすくなりましたね。

妻:うん。なんか漠然としていたことが、なんとなく整理されてきた感じがしますね〜。

point半ば無理やりにでも、まずは点数をつけてみることがポイント!

探:良かったです。この点数化の目的は実はそこにあるのです。

実は種明かしをすると、それぞれの設問と比較して、無理やりにでも質問ごとに点数をつけることでケースバイケースでウヤムヤにしないということができるのです。

実は先ほどの「YES」「NO」をつけるときのお話でも山井さんご夫婦は結構な頻度で「ケースバイケース」って仰っているんですよ。

不動産の購入なんて、極論言っちゃうと全てのものがケースバイケースなんですよね。

でも、ケースバイケースで終わるんじゃなくて、ケースバイケースのその先を考えるというのが重要です。

夫:うーん。確かによくケースバイケースって言ってる気がする。(笑)

でも、仰る通りでケースバイケースって言って終わってる気がしますね。

こうやって、点数をつけることで少し客観的に見れていいかもしれないですね。

妻:うん。本当にそうね。結局、さっきもセキュリティのところの話とかもケースバイケースって言って終わっていたもんね。

こうやって、点数をつけるだけでも頭が整理されてとてもいい感じがする。

夫:ちなみに、これって後から点数を当てから変えてもいいんですか?

探:もちろん、何も問題はないですよ。

さらに言えば、最初はこの9つの質問からスタートしていただいて、後から自分たちの項目をつけても問題ありません。

この質問で大事なのは「マンション」か「一戸建て」なのかを決めるためのものでなく、自分たちが何を大事にするのかをイメージするために、無理やりにでも点数をつける。それによって今まで比較できなかったことが比較できてくるのです。

それぞれの質問の解説をしてみよう。

探:では、この質問で58点となったので多少、マンション側に傾いているのかな?とは言えます。もちろん、何度もお伝えをするようにこの質問で「マンション」か「一戸建て」を決めるものではないですが…

それでは、せっかくですので回答をいただいた質問について、それぞれ解説を加えていきますね。

夫:確かに、それは聞いてみたかったんですよ。

妻:そうそう。色々と聞いてみたいね。

探:一応、今日の流れとしてはこの後、それぞれの解説を行った後でもう一度、それぞれの質問の点数をご自身でチェックをしてもらいます。

では、早速、まず一つ目の質問から行きましょう。

質問1:転勤や転職によって住む場所が変わるのか?の解説

探:これはシンプルに転勤や転職によって部屋を誰かに貸しやすかったり、売りやすい必要があるかどうかを見ています。

貸しやすさや売りやすさという意味では、マンションの方が戸建よりも優位になります。

なので、転勤や転職を気にする人にはマンションの方をオススメしますよ。っていう意味ですね。

夫:なるほどね〜。私もそう思いますね。

妻:うん。ちなみに、マンションだったらなんでもいいんですか?

探:良い質問ですね。マンションによっても当然、差はあります。

結局のところは立地ですね。後から説明する点と同じですが「都会かどうか」と「駅から近いか」この2点に結局のところ尽きます。本当に。

やっぱり、綺麗で設備も良い場所でも、立地が悪いとあまり買い手・借り手も付きにくいんです。

でも、立地さえよければ、多少古くても買い手や借り手は付きます。

イメージで言えばこんな感じですね。

立地の良いマンション>立地の良い一戸建て>立地の悪いマンション>立地の悪い一戸建て

夫:なるほど。

妻:そうなんですね。立地の良い一戸建てと立地の悪いマンションだと立地の良い一戸建ての方が人気なんですね。

夫:確かに。一戸建てよりも、立地が悪くてもマンションの方が良い気がしたけど、逆だったんだね。

探:もちろん、これは一つの目安ですので絶対的なものではありませんよ。

ちなみに、この点に山井さんご夫婦は「YES」と「8点」とつけてましたね。

実際に転勤や転職の可能性が高いんでしょうか?

夫:いや、可能性が高いわけじゃないんですけど、一応転勤はあり得るみたいです。

ですが、管理職以上にならないと可能性がないのと、一律で手当もあるみたいなんで、そんなには心配はしていないですね。

でも、一応あるので、「YES」で「8点」としました。

探:なるほど。そういうことなんですね。

まあ、手当があったとしても空いている部屋を貸しやすいというのは、メリットですから、そういう意味ではマンションの方がいいと言えるでしょうね。

夫:確かに。それはそうだと思います。

妻:やっぱり、そうですよね。万が一でも貸しやすいとか売りやすいということは家を買うリスクが少し減るような気がするので、とても大事なような気がします。

探:そうですね。まさに仰る通りです。

では、次に二つ目の質問の解説へ行きましょう。

質問2:車は持っているか? or 将来持つ予定だ。の解説

探:この二つ目の質問はズバリ駐車場代がポイントになります。

一戸建ての場合は駐車場を自分の敷地に置けますので、駐車場代がかかりません。

ですが、マンションの場合、駐車場代が別にかかるケースがある為、もし車をこれからも保有したいと考えている場合にはマンションの方が少しデメリットと言えますね。

夫:まあ、あんまり駐車場代のことは考えていなかったなぁ〜。でも、マンションによって駐車場が付いてくる場合があるんじゃないですか?

探:ええ。仰る通りそういうケースもありますが、最近では無料で付いてくるということは余りないでしょう。

車が必要ない方もいますし、複数必要な方もいるので月々で利用料がかかるケースが多いと言えます。その利用料はマンションによって異なりますが…

妻:そうなんですね。じゃあ、どうやってその利用料を調べればいいんでしょうか?

探:良い質問ですね。マンションの公式ホームページには「物件概要」という文字ばかりのページがどこかにあるはずです。

そこに金額なども記載されていますよ。

例えば〜、こんな感じです。

ワコーレ住吉パークレジデンス_物件概要

ワコーレ住吉パークレジデンス_物件概要(引用:公式HP

これはワコーレ住吉パークレジデンスというマンションの物件概要ですね。

次にこれがワコーレ神戸三宮トラッドタワーの物件概要です。

ワコーレ神戸三宮トラッドタワー 物件概要(引用:公式HP)

ワコーレ神戸三宮トラッドタワー 物件概要(引用:公式HP

ワコーレ神戸三宮トラッドタワーの方は「賃貸」と「分譲」の2つのパターンがありますね。

このように賃貸だと毎月の費用がかかります。分譲の場合でも、通常のマンションと同じように毎月管理費と修繕積立金がかかるというわけですね。

夫:なるほど。実際の価格を見ると、意外とかかるんですね。

探:ええ。ただ、この金額は立地の良いマンションの駐車場ですので、仕方ありませんね。

もちろん、ニュータウンなど土地が余っているような場所だとほとんど、お金がかからないケースもありますよ。月数百円とかのマンションもあります。

まあ、金額で計算をしてみると例えば、駐車場代として月々2万円の場合は10年間で240万円・20年間で480万円の費用が別途発生してしまうのです。

一戸建てで駐車場を用意できていれば、そのお金はかからないわけですから車をずっと保有する方には「一戸建て」の方が、有利と言えるのではないでしょうか。

夫:20年で約500万円かぁ〜、結構な金額になるんですね。

探:金額だけ聞くと確かに大金ですよねぇ。

でも、まあ、一戸建ての場合は駐車場の広さの土地を余分に購入して、駐車場として使っていると考えることができるわけですから結局一戸建てでもお金はその分かかっているんですけどね。

ちなみに、この設問には「NO」で「12点+2点」と後から加点されましたね。

これはやはり、これからも車を持ちたいってことですか?

夫:うーん。そうですねぇ。今が車のある生活なので、これからもあった方がいいかなぁ。っていう感じです。

探:ということは、車が特別趣味とかっていうわけでもないんですか?

夫:まあ、車は好きですけど、そんなに趣味って感じではないですね。

探:なるほど。車は通勤で使われているんですか?

夫:いや、通勤は電車なので、完全に休みの日だけって感じですね。

探:そうなんですね。では、山井さんご家族の場合、もしかしたら将来的にはカーシェアリングでもよくなるかもしれないですね〜。

タイムズとかにある必要な時に必要なだけ車を借りるっていうスタイルですね。徐々に、人気になってきているので。

妻:あ〜、それ見たことあります。でも使ったことはないよね。

夫:まあ、車あるからね。あれって実際どうなんですかね?

探:最初の頃は台数が少なかったみたいで利便性が悪かったみたいですよ。やっぱり使いたい時はみんな同じなんで。

でも、最近だと台数がすごく増えたみたいなんで、便利になっているみたいですよ。

夫:まあ、選択肢の一つって感じかなぁ。今すぐに使うことはないですけどね(笑)

探:もちろんですよ(笑)山井さんご家族よりももっと、沢山車を使っている人。例えば通勤で毎日使っているとか、車が趣味ですごくこだわりがあるとか。そういう人は駐車場がある一戸建ての方が有利になりますね。

でも、休日だけってパターンだと意外と、カーシェアリングでも十分な場合があります。

特にマンションの駐車場とかの場合、駐車場を借りるわけですから将来的に車をカーシェアして必要なくなった場合、解約すればいいだけなのです。

駐車場付きのマンションや、一戸建てを買うと「駐車場があるから」という理由で車を持ち続けたりするケースもあるんですよ。

妻:確かにそうね。駐車場を買っていたら「駐車場があるから」っていう理由で車を買い続ける気がする(笑)

でも駐車場を借りているだけだったら、将来あんまり必要なくなった時にカーシェアに移りやすくなるね

夫:うーん。まあ、そうだな〜。でも、まあ、後からでも変更できるのはいいかもね。それだったら「14点」じゃなくてもっと点数を減らしてもいいかもね。

妻:うん。確かに減らしてもいいんじゃない?

探:その発想は素晴らしいですね。そうやった一つ一つの項目を点数を増減させていくことで客観的に見れてくるんですよ。

点数を変えるのは、ぜひ他の項目も色々と解説していきますので、色々と聞いてから増減するといいと思いますよ。

point駐車場は、車をよく使う人や趣味が車の人は駐車場付きマンションや一戸建てが有利。そうでなければ車の保有とカーシェアリングを柔軟に変更できるように、駐車場の賃貸も選択肢の一つに入れよう。

あと、ちなみにこれは逆にマンション側のデメリットというか、ちょっと別問題ですが、マンションの駐車場の場合、ニュータウンなどの土地が広い場合には「駐車場がガラ空きで管理費や修繕積立金が大変」という問題もありますし、逆に都心部だと駐車場が少ないため、「入居者なのにマンションの駐車場を利用できない」という問題があったりします。

妻:そんな問題もあるんですねぇ。知りませんでした。

探:まあ、今回の本題とは異なりますので、ここでは省きますが「マンションと駐車場」ということだけでも、本当に色々な観点がありますので一概には言えないのですが、基本的には「車がずっと欲しい人にはマンションは費用がかかる」だけれども「マンションの駐車場は賃貸もあるので、必要な時には借りて、必要なくなれば解約ができる」と覚えておけばそれぞれのメリットデメリットを把握できるのではないでしょうか。

質問3:都心部に近い立地は必要か。の解説

探:それでは、次の質問の「都心部に近い立地は必要か。」についても補足しますね。

これは明確に都心部に近い立地はマンションが有利ということです。

都心部の一戸建てなんて、普通の人では土地代が凄くて、新しく作れないですからね。

そして、都心部のマンションは古くなっても価値が維持されやすい。というのが最大の利点です。

これは圧倒的なメリットと言っても過言ではないです。

夫:それって、よく言いますよね。頭では都心部のマンションの価値は高いっていうのは当然、理解できるんですけど、都心部に住んだことがないので、実際、本当に都心部に住む人なんているのかなぁ?って思ったりもします(笑)

妻:それは私も思ってたー。梅田とか難波とか心斎橋や三宮とかに住んでいる人ってどんな人なんだろ?って。そもそもそんなに住みたい人って多いのかなって。(笑)

探:気持ちはなんとなく良くわかります。(笑)確かに都心部は遊びに行ったり、仕事に行く場所ですからね。そこに住むってイメージ湧かないですよね。

でも、実際には都心部は本当に色々な人が住んでいますよ。

例えば、比較的年収の良いサラリーマンとか経営者がまず挙げられますね。

比較的年収の良いサラリーマンでさらに具体的に言うと「大手の企業にいて支店長とかで転勤してきた人」とかは良く都心部の賃貸タワーマンションにいますね。分譲のタワーマンションでもよく賃貸で出ていますから、そう言った人がよく借りています。

「経営者」の人もよく借りていたり、買っていますよ。やっぱり経営者の人が多い印象ですね。

「経営者」の人の場合、普通のサラリーマンみたいに平日9時〜18時と働く時間が決まっているわけではないので、夜、飲みに行ったりして帰りが遅くなっても帰りやすかったり、ちょっと軽く打ち合わせをしたい時に都心部のマンションのエントランスホールのソファで打ち合わせできたりすることに魅力を感じる人が多いです。

最近だと「事務所」的な感じでマンションを使う人も多いみたいですよ。(編集注:管理規定で事務所として利用できないマンションもありますので注意してください。しかし管理規定で禁止されていても住居兼オフィスとして使っている人も意外と多いです。)

高級マンションで賃料20万と聞いたら、高いなぁって感じますけど、オフィスの賃料が20万と聞くと安く感じませんか?

ITみたいにそんなに場所を必要としない事業の場合はそう言った使い方もあるようです。

夫:なるほど。確かにそうやって聞くと色々ニーズはありそうですね。

探:まあ、そうですね。住宅街は関西圏の中には沢山ありますけど、都心部と言える場所は数えるほどしかありませんから、結局、先ほど説明したような人が集まるのも都心部の限られたエリアなんでしょうね。

そして、限られているエリアだから値崩れが起きない。ということですね。

ちなみに、この質問に対しての山井さんご家族の回答は「NO」で「2点」となっていますね。

ということは都心部には魅力を感じなく、重要度も低いということですか?

夫:そうですね。まあ、先ほど質問をしましたが、本当に価値があるのか。都心部に住みたい人がそんなにいるのか良くわからなかったこともありますが、まあ、住宅街でいいんじゃないかと。

探:なるほど〜。じゃあ、逆に「住宅街が良い」という希望が強いということですか?

夫:まあ、そこまで希望が強いわけじゃないですけど、そうなりますね。でも、そんな住宅しかない場所じゃなくても良いんですけど、落ち着いた場所の方が良いですね。

探:わかりました。では、この項目は「NO」のままで点数を「2点」から上げたほうが良いかもしれないですね。

夫:そうなんですか?

探:ええ。結局この質問はどれだけその項目を重要視するのか。という点ですから、点数が低すぎる場合には逆のこだわりがあるはずです。

そういった場合は「NO」を選択した上で「点数の配分を高くする」とちゃんと客観的に判断をすることができるようになりますよ。

まあ、他の項目も含めて再度点数を設定し直すと良いでしょう。

夫:そうですね。そうしてみます。

妻:そうしましょう。

質問4:駅から近い立地は必要か。の解説

探:次の4つ目の「駅から近い立地は必要か。」これは殆どの方は近い方が良いと言いますよね。

山井さんご家族の回答も「YES」で「13点」とされていますし。

夫:そりゃ、そうでしょう。これだけの設問だとみんな「YES」って答えますよ。(笑)

妻:うん。そうよねぇ。この質問にはどんな意図があったんですか?

探:いや〜。まあ、仰る通りというか、当たり前の話なんですが、駅から近い方が資産価値もありますし、便利ですよ。ってことが言いたかったんですよ。この質問では(笑)

でも、もう一つ重要なことを言いたいのは同じ予算であれば、マンションと戸建なら絶対にマンションの方が立地は良くなる!ってことが言いたかったんですね。

夫:まあ、言われてみればそうでしょうね。

妻:う〜ん。当たり前なような気がするけど…

探:ええ。私も当たり前と思いますが、意外と世の中のマンションや一戸建ての購入のアドバイスする書籍やサイトにはそんな当たり前のことが記載されていないんですよ。あえて記載していないのか。気づいていないのかは、わかりませんが…

妻:え〜!?そんなことってあるんですか?

探:結構多いですよ。例えば、今、私が持っているこのマンションの購入を始めたばかりの初心者向けの雑誌を見てみてください。

ここには「一戸建ての場合は資産が目減りしない土地があるため、一戸建ての方が資産価値が有利」って書いてますよね。

妻:うん、書いていますね。

探:これって結局、「もし、同じ土地にマンションと一戸建てのどっちがいいか?」という場合の話なんですよ。

そうすると、同じ土地の人気であれば一戸建ての方が土地の持分が当然多いので有利なんですね。

でも、実際にマンションを建てられるレベルの人気の土地を一戸建てで購入するって少ないですし、土地代もかなり値段が跳ね上がっちゃいます。

だから、現実的には郊外の土地に一戸建てを建てるんですが、郊外だったら土地は沢山あるわけですよね?

その土地にどれだけの資産価値があるのか…ってことですよ。

妻:そっかぁ〜。難しいなぁ。でも、「一戸建ての場合は資産が目減りしない土地があるため、一戸建ての方が資産価値が有利」だけ言われたら、やっぱり「そうなんだぁ〜じゃあ、一戸建ての方が有利なんかなぁ」って思っちゃいますよね。

夫:確かにね。まあ、こう言った本は結論ありきなんだろうね。

探:私たちも結論ありきにならないように注意したいと思います。

ですが、一つのことを解説するために、わかりやすくしようとするとこういうことが起きちゃうんでしょうね。

ちょっと、話がずれちゃいましたがここでお伝えをしたかったのは、「限られた予算の中で立地を重視するならマンションですよ。立地はそこまで重要視しないんであれば一戸建てもいいね。」ということです。

そして、この点の重要度を点数にして、他の項目と比較することが大事ですね。

夫:まあ、ここはやっぱり重要で変わらないから、答えとしては「YES」の「13点」のままでいいんじゃない?

妻:まあ、そうね。そうしましょうか。

質問5:家の広さは80㎡以上はそこまで必要ではない。の解説

探:では、次の質問の解説に行きましょう。

次は「家の広さは80㎡以上はそこまで必要ではない。」という点ですね。

これもわかりやすいですね。

正直なところ、よほど高いマンションでない限り「80㎡以上」のマンションはありません

ですので、「80㎡以上」を重視するなら現実的には一戸建てしか選択肢はないですよ。ということですね。

夫:そうですね。この質問はそんな感じだと思っていました。

探:まあ、これはわかりやすいので、広さについて1点だけアドバイスをしますね。

妻:それは是非、聞いてみたいです。

探:まあ、ポイントだけなんですが「2階建の一戸建ての広さは実際の面積より10㎡程度狭く考えるべき」と言えます。

夫:それはあんまり聞いたことないです。2階建限定なんですか?

妻:私も初めて聞いたよ。なんでなんですか?

探:え〜と、理由を解説すると、2階建の一戸建ての場合、どうしても「階段」などマンションでは必要のないものが必要となるため、その分無駄なスペースになってしまうのです。

例えば、階段だけでも階段の面積分1階と2階双方のスペースが無駄になりますし、その分廊下も少し広めに作らないといけなくなります。

ですので、例えば2階建の一戸建ての広さ100㎡とマンションや平屋の100㎡では書類上の広さは同じでも全然違うように感じますよ。

妻:確かに。それは納得。

夫:なるほど〜。確かに階段のスペースは2階建の家を作るには必要でも、生活する上では無駄なスペースといえば無駄ですからねぇ。

探:そうなんですよ。ということで、これがワンポイントですが、ちなみにこの広さは「YES」と「10点」と答えられていますね。

夫:まあ、広さは広いほうがいいと思うけど、これって、何でこの点数にしてたんだっけ?

妻:え〜と、確か、広ければ広いほどいいという感じで、とりあえず10点にしておいたって感じだったと思うよ。

夫:そうだっけ?こういう場合ってどうすればいいんですか?

探:これはそのまま「YES」には変わらないってことでいいですよね?

夫:それは広いほうがいいってことですか?

探:そうです。まあ、価格とか色々とあるとは思いますが、単純に広さを求めるかどうかってことですね。

夫:うーん。それだったら、広いほうがいいと思うけど?どう?

妻:そうだね。私も広いほうがいいと思う。

探:では、「YES」で一旦「10点」にしておきましょう。

そして、最終的に優先度を他の項目と比較して点数をつけるといいと思いますよ。この他の項目との比較というのがとても役立ちますから。

point2階建の一戸建てはマンションや平屋よりも10㎡程度狭く考えよう。階段のスペースが無駄なスペースとなってしまうので数字で見る広さよりも2階建は意外と狭く感じます。(3階建だとさらに階段のスペースが入るため、マンションや平屋よりも20㎡程度狭く考えましょう)

質問6:快適な環境を維持するために、多少の費用は必要であると考える。の解説。

探:それでは次の質問の解説に行きましょう。

「快適な環境を維持するために、多少の費用は必要であると考える。」という点ですね。

これはシンプルにマンションで支払わないといけない「管理費」のことを指しています。

さらに言うと「修繕積立金」などは結局のところ、一戸建てでも必要なんですね。いずれ修繕をしないといけないので。

でも、快適な環境の代わりにマンションの管理費は完全に消えてしまうお金とも言えるのです。

だからこそ、この「快適な環境を維持するために、多少の費用は必要である」という価値観にマッチする人であればマンション。逆に勿体無いと感じるのであれば一戸建てと言えます。

夫:なるほど〜。イメージできました。本当に快適な環境にお金を払うか、お金を払わないことを重視するのか。ってことですね。

まあ、そういう意味では、やっぱり多少お金を払っても、快適な環境を得るっていうのは大事だと思うなぁ〜。

妻:う〜ん。まあ金額にもよるけれど、ね。

探:ちなみに先ほどは「YES」で「15点」としていましたね。

妻:う〜ん。もう少し、点数を下げてもいいんじゃないかなぁ?

夫:そうだね。また、後で全部点数を見直そうか。

探:ちなみにこの質問は後ほど解説するセキュリティの点も踏まえてまた点数を考えてみましょう。

質問7:万が一、売るときの売りやすさや価値はとても重要。の解説。

探:では次の質問ですね。

次は「万が一、売るときの売りやすさや価値はとても重要。」という点です。

これの点数は「YES」で「12点」とつけていますね。

この質問は質問1の「転勤や転職によって住む場所が変わるのか?」にも共通する点とも言えますが、一応「売りやすさ」と「貸しやすさ」を分けて考えていただくために質問を分けています。

夫:「売りやすいマンション」と「貸しやすいマンション」って違いがあるんですか?

探:基本的にはあまり変わりはありません。売りやすいマンションには何かのメリットがあるはずなので、同時に貸しやすいともいえるはずです。

ただ、残念ながら例外もあると言えます。

例えば都心部の一流の立地の高層タワーマンションの最上階の部屋などは景気が良ければ、そのようなマンションは少ないため貸しやすいと言えるでしょう。

ですが、購入するとなると購入できる人が限られ、さらにそのようなお金持ちは選択肢も豊富にあるため、その場合には「売りにくい」マンションとも言えるかもしれません。

 

ちなみに、「YES」で「12点」と回答されていましたが、売りやすさや将来の売却などはどのように考えていますか?

夫:いや〜。まだそんなに考えていないというか。どうせなら、売りにくいよりは売りやすい方がいいよね。って事で、点数をつけた感じです。

探:なるほど。奥さんの方はどうですか?

妻:う〜ん。まあ、私もそんな感じですね。

探:わかりました。今のところはそんな感じで点数をつけもらっても全然大丈夫です。

でも、後で点数をつける際には、他の選択肢との優先度を考えながら、点数をつけていくようにしましょう。

例えば「売りやすさ」を重視するのであれば、都心部の利便性の良い場所になるので、広さや住環境が少し劣ってしまうかもしれません。

バランスを重視するのか、何かに特化するのか。持ち点は100点しかないので、自分たちなりの点数のこだわりをつけるようにしたいものですね。

質問8:「セキュリティはお金を掛けてでも行うべきだ。」

探:では、8つ目の質問がこちらです。

これの点数は「NO」で「13点」とされていますね。

ちなみに先ほどの「質問6:快適な環境を維持するために、多少の費用は必要であると考える。」に近い質問ですが、質問6の時には「YES」と答えているので、真逆の答えになっていますね。

でも、この点数をつけている時には悩んでおられたように思いますが、どうでしたか?

妻:う〜ん。確かこの時は何でも重視したくなるけれど、あんまり重視しすぎたら、お金がいくらでもかかっちゃうんじゃないか?って感じになったので、NOにしたような気がします。

夫:そうだね。うん。確かそんな感じだった。

探:なるほど。この質問や他の質問でも敢えて、予算を無視して質問をしていますので、ここではお金のことは一旦考えなくてもいいのですよ。

逆にお金のことを考えてしまうと、それこそ「ケースバイケース」になってしまってそれ以上考えにくくなってしまうのです。

大事なことはまず、家選びの中で大事にしたいことの優先度をはっきりさせる。

そして、マンションか一戸建てなのかを決めて、予算に合う物件を確認する。ということです。

お金は分けて考えるためにも、最後に判断しましょう。

夫:なるほどね。じゃあ、これは「YES」に変更かな。点数はまた他の選択肢と比較して決めたらいいんじゃない?

妻:そうね。確かに気になっていたけどお金がかかるからって言って気持ちと違うことを選ぶと後々、やっぱり違うって思っちゃいそうだね。

探:まさに奥さんが仰っておられる点が本当に重要なのです。

つい、人は自分の頭で考えすぎて、先に答えを出しちゃうんですよね。

今回みたいに「セキュリティは大事。だけどお金がかかっちゃうのは良くないから我慢しよう」という具合に。

そうすると、最初は話がスムーズに進みますが、後々、最後の大事な段階になって、何が大事かわからなくなっちゃうんですよね。

ですから、お金は一旦置いておいて大事にしたい点を優先度順に並べてみる。そして、物件を見ながら自分たちの予算ではこの項目はOKだけど、これは我慢しないといけない。

その我慢してでも、家って本当に買うんだっけ?って自問し直してみる。

そんなイメージを持って欲しいですね。

質問9:自宅の庭•ガーデニングなどは興味がない。の解説

探:さあ、ようやく最後の解説。「自宅の庭•ガーデニングなどは興味がない。」ですね。

これは「NO」で「13点」とつけておられますが、庭やガーデニングに興味があるということでしょうか?

妻:はい。やはり、子供が少し大きくなったら一緒に育ててみたいな。という憧れみたいなものがあったので。

でも、そんなに大規模なものじゃなくてもいいんです。

少しお花とかを一緒に育てられたらいいなぁ。って思っていたんです。

探:なるほど〜。わかります。実際に一戸建てを選ばれる人の多くが庭やガーデニングができることが決め手になるケースも多いですからね。

ちなみに、ガーデニングとかってどのくらいの広さがいいとかって希望がありますか?

妻:うーん。まだ、具体的には決めていないんですよ。だから、まあ、実際にマンションだったらちょっと小さな植木とかで花を育てたらいいかな。って。一戸建てだったら、もっと、色々なことができるなぁ。って思ってたんです。

探:わかりました。それでは、今までの点を全部比較して、見直してみましょうか。

もう一度、点数を見直してみる。

探:それでは、この点を踏まえて、もう一度点数を見直してみてください。

夫:わかりました。

〜家族会議第2弾はかなり色々な議論となりましたので、分量が多くなりすぎるため省略します。

ただ、「この項目」と「あの項目」でどっちが大事なのか?というかなり本質的な議論が進んでいました。

本記事の狙いとしては、ケースバイケースで終わらないその本質的な議論が進むことにあります。

早速、会議の結果をご覧ください。〜

(1) 転勤や転職により一時的にでも、住む場所を離れる可能性があるか? YES 8点
(2) 車は持たない or 将来持つ予定はない。 NO 8点
(3) 都心部に近い立地は必要か。 NO 8点
(4) 駅から近い立地は必要か。 YES 15点
(5) 家の広さは80㎡以上はそこまで必要ではない。 YES 12点
(6) 快適な環境を維持するために、多少の費用は必要であると考える。 YES 13点
(7) 万が一、売るときの売りやすさや価値はとても重要。 YES 14点
(8) セキュリティはお金を掛けてでも行うべきだ。 YES 13点
(9)  自宅の庭•ガーデニングなどは興味がない。 NO 9点
YESの合計・全体の合計 75点 100点

探:ということで、家族会議、お疲れ様でした。

今、話し合われた項目や点数をこちらにまとめました。かなり、配点も変わりましたね。

夫:いや〜本当にかなり変わりましたね。でも、かなりしっかりとイメージできてきました。

探:良かったです。ちなみに「マンション」か「一戸建て」かはイメージできましたか?

夫:そうですね。まだ、結論は出ていないんですが、駅からの近さや売りやすさと環境・セキュリティを考えると今のところはマンションを検討していこうという感じですね。

探:なるほど。そう思われた理由は何かありますか?

夫:そうですね。これっていう一個の決まった理由はないんですけど、総合的に考えてって感じです。

「マンション」か「一戸建て」それぞれメリットデメリットはあるんでしょうけど、自分たちの理想の暮らしっていうのを考えるとマンションの方が近そう。という点を客観的に感じることができました。

探:なるほど。良かったです。では奥さんの方はどうでしょうか?

妻:私もそんな感じです。なんというか、先ほどの表で合計の配点を100点にするために、いろいろな質問の点数を増やしたり、減らしたりした時に明確にイメージできましたね。

特に「3点余ったけど、どこに点数を割り振ればいいのか?」って考えている時が一番、頭の中がクリアになりました。

3点余った時に3点全部を一つの質問に加点することもできれば、1点と2点に分けることもできるし、1点ずつにすることもできる。

結局、全部大事なことは大事なですけど、限られた点数を配分すると「どれだけ大事に思っているのか?」が点数になって、しかもここまで目にみえてわかるのが面白いですね。参考になりました。

探:参考になったようで、良かったです。

ちなみに、どうでしたか?一回目の話し合いと二回目の話し合いを比べてみて。

夫:そうですね。でも一回目よりもかなり具体的なイメージを持てて優先順位をつけられた気がします!

妻:本当にそうでした。実は一回目は「YES」か「NO」を選ぶだけで頭が一杯だったので点数は結構適当につけちゃっていました。

でも二回目はかなり、優先度の点を話し合えた気がします。

探:そうですね。実際に横で聞いていても本当に「優先度を比較している」って感じがとても印象的でした。

この「優先度を比較している」って言葉でいうと簡単で当たり前の話なんですけど、実際に「セキュリティ」と「ガーデニング」ってどっちが重要なの?って普通考えないじゃないですか。

それを考えられるのがこの質問の最大のメリットですね。

夫:本当にそう思います。この気持ちをどうやって言葉にすればいいのか、ちょっと難しいのですが、この記事を読んでいる人に「ふーん」で終わらせずに、まず一回、僕達みたいにやってほしいですね。絶対に役立つと思います。

妻:そうですね。私も今は実際にやってみてそう思いました。

それこそ「セキュリティ」と「ガーデニング」のどっちが大事なの?ってそれぞれに点数をつけないといけないので、自然と重要度の話ができました。

だけど、今日みたいにこうやって点数をつけないのであれば、「セキュリティ」と「ガーデニング」のどっちが大事?って聞かれても「そんなのどっちも大事でケースバイケースでしょ?違う項目なんだから比較なんてできるわけがないじゃない。」って言ってたように思います(笑)

探:本当に仰る通りです。今日、何回も言ってるような気がしますけど、「ケースバイケース」って間違えていないんですけど、ケースバイケースで終わらせないでほしいですね。

ということで、本日はありがとうございました。

また、記事になったら是非見てみてくださいね。多分、すごい量だと思いますけど(笑)

夫:ありがとうございます。是非、見させていただきますよ。

妻:ありがとうございました。もちろん、拝見させてくださいね。

最後に 〜読者の皆さんも一度、「YESorNO」と点数をつけてみましょう〜

ということで、非常に長い分量をここまで、ご覧いただきましてありがとうございました。

今回は「マンション」と「一戸建て」の比較ということで質問に対して「YESorNO」をつけながら、配点も自分たちでつけることで、重要度を明確にするということを説明しました。

結局のところ、マンションがいいのか、一戸建てがいいのかは万人に共通する答えはなく、人それぞれ(ケースバイケース)なのですから。

ですが、ケースバイケースで終わらせてはいけないのは、この記事でずっと書いてきたことです。

ケースバイケースであるならば、あなたのケースをこの下の表に明確にしましょう。

それだけです。良くあるチェックシートみたいに「○点以上はマンションが。○点以下は一戸建てがオススメ」というのもありません。

ただの質問に「YES」か「NO」で答えて全部の質問の点数を100点になるように配分するだけです。

一度、やってみてください。意外と新しい発見があると思いますよ。

(1) 転勤や転職により一時的にでも、住む場所を離れる可能性があるか?
(2) 車は持たない or 将来持つ予定はない。
(3) 都心部に近い立地は必要か。
(4) 駅から近い立地は必要か。
(5) 家の広さは80㎡以上はそこまで必要ではない。
(6) 快適な環境を維持するために、多少の費用は必要であると考える。
(7) 万が一、売るときの売りやすさや価値はとても重要。
(8) セキュリティはお金を掛けてでも行うべきだ。
(9)  自宅の庭•ガーデニングなどは興味がない。
YESの合計・全体の合計 100点

 

また、マンション探偵では、期間限定の2016年6月末まで本サイトに相談やインタビューの詳細を掲載しても良い方の相談を受け付けています。

詳しくはこちらの記事「なんと、無料でマンションの対面個別相談をします【大阪・グランフロント】」を参照してください。