【意外と大きい?】新築と賃貸では光熱費にこれだけの差があった!

【意外と大きい?】新築と賃貸では光熱費にこれだけの差があった!

新築のマンションや戸建は最新の高断熱設備が取り入れられており、光熱費を大きく減らせる利点があります。

「と言っても、少し安くなるくらいでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は長いスパンで見てみるととても大きな経済性があるのです。

ここでは、実際にどのくらいコストを減らせるのか、金額を普通の賃貸物件と比較してみましょう。

 

1.冷房・暖房費用の比較

電気代の中でも、最も新築と賃貸とで大きな影響があると言えるのが冷房・暖房の費用です。

以下は硝子繊維協会の計算によると年間40,000円の削減ができると言われています。

年間の暖房費の比較(引用:硝子繊維協会HP)

年間の暖房費の比較(引用:硝子繊維協会HP

この40,000円は多少、少なめに見積もった数値であり、「国土交通省 低炭素社会に向けた住まいと住まい方推進会議」によると無断熱の部屋が133,000円の次世代省エネ基準(1999年基準)の部屋が52,000円とその差額の冷房・暖房費81,000円安くなるというデータもありますがここでは、念のため低い方の金額である年間40,000円の削減と計算していきます。

 

2.エコジョーズ

エコジョーズはガスでお湯を作る際に従来の給湯器よりも効率的にお湯を作れる給湯器のことです。

最近、徐々に新しいマンションにも取り入れられてきていますが、すべてのマンションに取り入れられているものではありません。

もし、実際に新築マンションを検討している場合には、対象のマンションの設備に含まれているか確認してください。

エコジョーズの削減額 (引用:大阪ガスHP)

エコジョーズの削減額(引用:大阪ガスHP

このエコジョーズを取り入れている新築物件であれば、年間で15,000円もガス代をお得になるのです。

(注:ガスで電気を作り出すといわれているエコファームとは異なります。エコファームの方が大規模でマンションにつけられるケースは少ない。)

 

3.保温浴槽

保温浴槽は断熱材が敷き詰められている浴槽で、お湯の温度が下がりにくいため、追い炊きの回数が少なくなることでガス代の削減に貢献する浴槽です。

この浴槽は近年のマンションなどでは基本的に標準で付いている場合がほとんどです。

保温浴槽のコスト削減(引用:パナソニックHP)

保温浴槽のコスト削減(引用:パナソニックHP

この保温浴槽によって年間で3,900円の光熱費が節約できます。

 

4.節水タイプのトイレ

次に水道関連もチェックしてみましょう。

電気代などが注目されてしまいがちですが、実は最新のマンションは水も節水できるような設備が取り入れられています。

最初に節水トイレをチェックしましょう。

節水トイレの水使用量の削減(引用:TOTO HP)

節水トイレの水使用量の削減(引用:TOTO HP

節水トイレは一度に流す量を減らしても水圧などが変わらないように調整をされた新しいトイレです。

この節水を取り入れていれば、年間で15,000円も水道代がお得になるのです。

また、最新のトイレは水道代だけではありません。電気代の削減にもなるのです。

トイレの電気代の削減(引用:TOTO HP)

トイレの電気代の削減(引用:TOTO HP

トイレの便座を温める機能ですが、こちらも使う時に瞬時に温める機能などによって年間最大で5200円(機種によって異なるようです)

5.節水シャワー

節水シャワーとはシャワーの水に空気を含ませることで、水の一粒一粒を大粒化し「浴び心地」はそのままで「節水」できるようになったシャワーです。

 

シャワーの節水(引用:TOTO HP)

シャワーの節水(引用:TOTO HP

この節水シャワーを用いることによってTOTOのホームページでは、15,400円の水道代が8,000円に下がるため、年間7,400円の水道代が安くなると記載されています。

また、上記のTOTOのホームページには記載がありませんが、実は節水シャワーにはガス代も当然下がるメリットがあります。

ただ、シャワーに使うガス代は季節によって大きく異なるため、(冬は当初の水道の温度が低いため)一概に計算はできませんがおおよその平均値を計算するとお風呂の200Lあたり80円と言われています。

節水シャワーによって節水できるお湯の量が27,902Lですので、年間で約11,160円の節約ができると考えられます。

 

6.節水水栓

次にキッチンや洗面所で使う水道も実は節水タイプが出てきているのです。

シャワーが幅広いになり、使用できる面積が増えていることによって使用する水の量が少なくなると言われています。

水栓の節水(引用:TOTO HP)

水栓の節水(引用:TOTO HP

TOTOのホームページによると年間9,500円発生していた水道代が6,200円と年間で3,300円の水道代の削減となっています。

こちらも節水シャワーと同じようにガス代の計算も行うと年間で約5,000円のガス代の削減となります。

 

 

〜まとめ 最新設備による年間の節約金額  105,960円〜

断熱性能による空調削減:40,000円

エコジョーズ:15,000円

保温浴槽:3,900円(ガス代)

節水トイレ:15,000円(水道代)+5,200円(電気代)=20,200円

節水シャワー:7,400円(水道代)+11,160円(ガス代)=18,560円

節水水栓:3,300円(水道代)+5,000円(ガス代)=8,300円

 

 

最後に

なんと、このような最新の設備を取り入れた新築の物件は年間で10万円以上の削減になるのです。

当然、10年、20年と計算すると100万円や200万円以上の差となって現れてきます。

これくらいの金額が差がつくのであれば、充分に新築と賃貸のどちらを購入すれば良いのか?を考える際に考慮しても良いくらい大きな経済性の差があると言えるのではないでしょうか。

 

なお、この比較の場合、一部のデータが築年数が古い建物と比較しているため、「賃貸も築年数の浅い最新の物件にすれば一緒じゃない?」と思われたかもしれませんが、一般的な賃貸物件の場合は、建設した時点から賃貸を目的とした部屋が多いため、必要最低限の断熱設備しか入れていないケースが多いことも補足しておきます。(オーナーから見れば、電気代が安くなっても意味がないため)

 

 

また、実際に賃貸から持家に移られた方の場合、この金額通りに削減とならない場合があり、ネットの口コミでもそう言った口コミを目にすることがあります。

これは理由としては、賃貸の方が狭いため、どうしても新居の方が冷暖房の負担が増えてしまうという理由からです。

結局のところ、家の性能としては持家の設備と賃貸の設備とではかなり大きな差があると言えますので、その点も参考にしてみてください。