【関西の方が有利?】関西と関東のマンション事情徹底比較!

【関西の方が有利?】関西と関東のマンション事情徹底比較!

関西と関東。つい関西人(大阪人)であれば何かと比較したくなるのが関東(東京人)でしょう。

そこで、この記事では気になるマンション事情の関西と関東を徹底比較していきます。

関西と関東のマンションのどちらを購入しようか、悩んでいる人はほとんどいないと思いますが(笑)マンションを購入するにあたって「関東(関西)」と比較してみると意外な発見がありました。

では、早速、その中身を見ていきましょう。

テーマ:関西と関東どっちが家を購入しやすいの?

まず、一つ目は「関西と関東、どちらが家を購入しやすいのか」というテーマです。

まず早速、「買いやすいかどうか」というテーマですので、関東と関西それぞれのマンションの価格差を見てみましょう。また、広さによっても価格は変わってしまいますので、平均価格だけでなくお互いの70㎡換算の価格も合わせてチェックしておきましょう。

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データ元:国土交通省「平成26年度 住宅経済関連データ

ちなみに、左側の女性イラストの言っている内容が関東の内容。右側の男性のイラストの内容が関西の内容になっています。

この数値だけでも関東と関西の価格差が非常に大きいことがわかります。

ですが、この金額の価格差だけを見ても、年収も関東と関西で異なるため、一概には言えません。

そこで、「年収倍率」で比較してみましょう。

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データ元:東京カンテイ「新築マンション年収倍率

この年収倍率とは平均のマンション価格と平均の年収の割合を計算したものです。

これによって、年収の何倍の金額のマンションを購入しているのか?がわかります。

計算式としては以下のようになります。

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つまり、関東の平均は年収の9.68倍のマンションを購入しており、関西は7.95倍のマンションを購入しているということです。

この数字をみるだけでも「関西の方がマンションを購入しやすい」と言えるでしょう。

テーマ:関西と関東どっちがすぐにマンションが売れるの?

では、次のテーマ「関西と関東どっちがすぐにマンションが売れるの?」を見ていきましょう。

マンションの売れ行きはどんな物件なのか?によっても大きく左右されるため、分析を行うのがとても難しい点です。

そこで、ここでは「販売初月契約率」という指標で分析を行いましょう。

この「販売初月契約率」とはその名の通り、マンションの販売を開始した最初の月にどれだけの契約があったのかを示しています。

通常、マンションでは販売する際に期を何期か毎に分けて販売をしていきますので、この初月の契約率を高めようとします。そのため、この数値の高さがその地域のマンションの売れやすさにつながると考えられます。

ではデータを見てみましょう。

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データ元:国土交通省「平成26年度 住宅経済関連データ」平成26年のデータ

関西では76.6%であり、関東は75.1%とほとんど差がないことが判明しました。

年収の倍率で考えてみると関西と関東では大きく差があるのですが、初月契約率で見れば大きく差はありませんでした。

ちなみにこの初月の契約率は平成26年のデータですが、以下のグラフでは平成7年からの初月契約率のグラフを関西と関東ごとに記載しています。

このグラフで動きを見ると関西と関東でほぼ同じ動きをしていることがわかります。

・関西の初月契約率

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・関東の初月契約率

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マンション販売において期を分けて販売しているので、関西と関東で同じ傾向になるとも言えますし、マンションの供給量にも差がありますが、契約率がほぼ変わらないのは興味深い点と言えるでしょう。

テーマ:関西と関東、通勤時間にはどのくらい差があるの?

次に比較するポイントは通勤時間です。

通勤時間というと関東だと、通勤ラッシュも凄く、長い人だと2時間近くも通勤に時間がかかっている人がいるイメージではないでしょうか。

では、実際の関西と関東のそれぞれの通勤時間を比較してみましょう。

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データ元:キャリアコンパス「「関東」は「四国」「中国」「北信越」の2倍? 平均通勤時間をランキング!」

これは結構意外な結果だったのではないでしょうか。

関東の方が通勤時間が長いのは当然ですが、関西も59分と結構、通勤時間がかかっていることがわかります。

最後に

「関西と関東のマンション事情徹底比較」はいかがでしたでしょうか。

特にこの記事で最も伝えたかったのは年収倍率の点です。

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これは、上記でもお伝えをしましたが、「年収の何倍のマンションを購入しているのか」を表している指標ですので、関西と関東の年収の差が考慮されているということは、物価などの差も間接的に考慮されている数値といえるのです。

その上でここまでの差となっているということは、関東の人と比べると関西の人の方がマンションを購入する時の負荷が異なるのです。

その観点でいえば、関西人の方が負荷が小さく、マンションを購入しやすい。つまり有利といえるでしょう。