【ディベロッパー分析シリーズ】三菱地所レジデンスってどんな会社なの?【その1:概要編】
この記事では【ディベロッパー分析シリーズ】ということで、マンションの企画・開発を行っている三菱地所レジデンス社の分析を行います。
ディベロッパーがどういう会社なのかを知ることによって、そのディベロッパーが安心できるかどうかもわかります。
万が一の施工ミスなどが起きても、保証の話になった途端に倒産されてしまってはどうしようもありません。
この記事では【その1:概要編】ということで三菱地所レジデンス社の概要のレポートを行います。
マンションブランド「ザ・パークハウス」
まずは最も基本的な点、どんなブランド名でマンションを展開しているのかを押さえておきましょう。
ご存知の方も多いでしょうが、マンションの名前は「プラウド○○」や「ブランズ○○」「パークホームズ○○」などのように、その会社が展開するブランド名と○○(地名など)が合わさってできています。
このブランド名がディベロッパーによっては複数展開しているデベロッパー(例:住友不動産「シティーもあれば、一つにこだわっている
三菱地所レジデンスが展開するマンションのブランド名は「ザ・パークハウス」がメインとなっています。

このブランド名は、マンションを検討している人であれば、一度は見たことがあるのではないでしょうか?
2016年6月現在、「ザ・パークハウス」で同社が関西で展開しているものは以下の7物件があります。







ここで挙げたマンションの中でも最も「ザ・パークハウス」を知る上で重要なマンションは間違いなくこのマンションでしょう。
このザ・パークハウス中之島タワーは地上55階建ての超高層免震タワーマンションとなっています。この55階建てというのが現時点で日本一の高さを誇るマンションとなっており、注目度も非常に高いのです。
そのため、当サイト「マンション探偵」でも「ザ・パークハウス中之島タワーまとめ」でも複数の解説記事を記載しています。(よければこちらも御覧ください)
「でも、私はザ・パークハウス中之島タワーを検討していないし、関係ないんじゃ…」と思われたかもしれません。
ですが、「ザ・パークハウス中之島タワー」はというブランドのフラッグシップとも言えるマンションですので、もし、貴方が他の「ザ・パークハウス」ブランドのマンションを購入したとすれば、日本一の高さのタワーマンションを作ったブランドということで、資産価値の点でもプラスに働くと言えるでしょう。
の概要
次に三菱地所レジデンス社の基本的な概要をチェックしてみましょう。
資本金 | 15,000百万円(2016年3月現在) |
従業員 | 1,069名(2016年3月現在) |
売上高 | 2,554億円(2012年) |
営業利益 | 84億円(2012年) |
経常利益 | 74億円(2012年) |
設立 | 1957年6月1日 |
の歴史
三菱地所レジデンスの元々のルーツは「藤和不動産」という会社でした。この会社は主に「ベリスタ」というブランド名で郊外を中心にマンション販売、開発を行っていました。
この「藤和不動産」を2007年に三菱地所レジデンスの親会社である「三菱地所」に子会社化され、三菱地所グループの一員となりました。
そして、2011年に三菱地所の住宅部門(元々「パークハウス」というブランド名で展開していました)と三菱地所リアルエステートサービスの住宅部門が一緒になり、「三菱地所レジデンス株式会社」という会社が誕生したのです。
つまり、簡単にまとめると元々マンションディベロッパーの「藤和不動産」という会社が三菱地所に買収され、三菱地所の他の住宅部門や関連会社と一緒になった生まれたのが「三菱地所レジデンス株式会社」ということですね。
親会社の
はどんな会社?
ここでは、三菱地所レジデンスの親会社の「三菱地所」はどんな会社なのかを簡単に見てみましょう。
ここでの「グループ」とは三菱地所グループだけを指しています。
グループ売上高 | 9,272億円(2013年3月期) |
グループ総資産 | 4兆7,115億円(2013年3月現在) |
グループ従業員数 | 8,001名(2013年3月現在) |
三菱地所グループはこれだけの規模になるのですが、数字だけだとなかなかイメージが難しいですよね。
例えば、三菱地所グループのビルを見てみましょう。(画像は全て公式ページより引用)
これらは東京の所有ビルのごく一部ですが、ご存知の方もいるのではないでしょうか?
もちろん、関西にも多くのビルや商業施設を手がけています。
関西ではグランフロントやOAPなどの人気の施設そして、りんくうや神戸三田のアウトレットモールも行っているのです。
日頃の使っている施設も三菱地所グループの関係するビルや施設と聞くと、身近に感じるのではないでしょうか。
ここで紹介した物件は親会社の「三菱地所」の保有・管轄する物件となっていますが、三菱地所グループがマンションだけでなく非常に大きな規模感ということがわかります。
のマンション売上ランキング
では次に三菱地所レジデンスの売り上げのランキングを見てみましょう。
これは2015年と2014年のマンションの供給戸数ランキングとなっています。

データ元:不動産経済研究所
三菱地所レジデンスは2015年は4位。2014年は2位となっており、かなり上位と言えるでしょう。
さらに2015年のデータでも5位以下を大きく話しています。
このトップの4社は2014年も顔ぶれは変わっておらず、4大マンションディベロッパーと呼べるでしょう。
最後に
この記事では三菱地所レジデンス社の基本的な概要や展開しているマンションブランドの「ザ・パークハウス」について解説を行いました。
この記事はシリーズとなっていますので、次回も三菱地所レジデンス社を異なる点から分析します。
ぜひ、御覧ください。
<三菱地所レジデンス社 分析シリーズ>
【ディベロッパー分析シリーズ】三菱地所レジデンスってどんな会社なの?【その1:概要編】(本記事)