このページでは、プレミスト西宮北口ザ・レジデンスの周辺の環境を調査レポートします。
マンションの営業マンからは良いことしか聞かされないことも多いため、実際の周辺の環境情報を調べましたので、マンションを購入する上で参考にしてみてください。
このマンションの場所は元々、何だったの?
もともと、この場所は「大日本住友製薬西宮寮」の跡地である。今後も阪神間のマンションは社員寮跡地の再開発が進むものと思われます。時代的に社員寮というものが不要になってきているということと、なかなか駅近くでの良好な土地というのが現状、ほとんどないため、
また、社員寮跡地のマンションを購入する側としては、安心できる要素ではあります。
もともとの場所が工場などの場所であれば、土壌の汚染なども心配されますが、社員寮であればその心配は不要と言えます。
土地の取得に34億円かかっている
また、このプレミスト西宮北口ザ・レジデンスの土地の取得には、34億2100万円がかかっています。
土地の面積としては6886㎡のため、1㎡あたり496,805円と計算されます。
この数値だけでは、イメージがしにくいと思いますので、合わせて周辺の地価の公示価格も見てみましょう。
こちらが国土交通省が発表している地価公示価格のリンクとなります。
このデータをみると「西宮市丸橋町8-101」の地価が232,000(円/m²)となっています。
つまり、大和ハウス工業が取得した価格34億2100万円は地価公示価格と比較するとかなり割高な金額で取得したと言えます。
これは「大和ハウス工業が割高な価格で購入してしまった」という訳ではなく、他のディベロッパーなどとの競争もあるため「この価格でないと購入できなかった」「これくらいの価格で購入しても売れる価値があると判断した」と言えます。
これは、結局のところ、周辺の土地の価値が高いということを表していると言えます。
武庫川水系氾濫時の浸水
次にハザードマップの確認をしてみましょう。
まずは武庫川水系が氾濫した際の浸水被害ですが、西宮市のホームページにハザードマップがあるので、そちらを見てみましょう。
プレミスト西宮北口ザ・レジデンスは黄色に色が塗られているのがわかります。
これは、武庫川水系が氾濫した際の浸水被害が0.5m未満であることを意味しています。
色が塗られていない地域は浸水被害が想定されていないため、現地は多少被害がある可能性があると言えます。
直近の2015年7月17日から18日にかけても武庫川が増水したこともあり、注意が必要です。
実際に武庫川の氾濫による被害は兵庫県の「武庫川周辺における水害に関する記録」(外部リンク)に詳しくまとめられています。
津波の被害は想定されていない
東日本大震災では、津波の被害の恐ろしさが記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。
実はこのマンションがある西宮市においても、最大で2メートル以上の津波の被害が想定されているのです。
詳しくは西宮市の「津波ハザードマップ」(外部リンク)を見てみましょう。
プレミスト西宮北口ザ・レジデンスのある場所は、そもそも被害が想定されていません。阪急今津駅付近までで止まっており、JR線よりも北側には来ないと考えられているため、安心できると言えます。
ちなみに、津波で2メートルと聞くと「それほど高くはない」「阪神間は淡路島があるから津波の被害は福島県と違ってないだろう」と考えられるかもしれませんが、木造家屋は津波が2メートルあれば全面破壊します。(根拠:気象庁「津波について」)
そして、津波はただの波のようにすぐに引くわけではなく、家屋と破壊した残骸とともに津波が進んでいくため2メートルの津波でも甚大な被害が起きると言えます。
まとめ
周辺の環境を見てみましたが、どのような感想を持たれたでしょうか?
このプレミスト西宮北口ザ・レジデンス周辺については、人気のエリアということもあり、価値も非常に高く、また暮らしやすいエリアと言えるでしょう。
また、一つ留意点があります。上記に記載しているハザードマップの情報ですが、洪水による浸水被害と津波の被害は全く別物ですので、その点を留意してください。
津波の時は数十センチの規模でも命に関わるほど危険ですが、洪水による浸水の場合、徐々に水位が上がってくるので津波と比べるとそこまで命の危険はありませんので、その点は安心してください。