フラット35とは -用語集-
フラット35とは、民間金融機関と独立行政法人である住宅金融支援機構が提携して提供される住宅ローンの種類を言います。
大きな特徴としては「長期で固定金利であること」「公的な機関が関わっている住宅ローンである」「融資が比較的借りやすい」「保証料がかからない」「団信が必須ではない」などの特徴があると言えます。
では、具体的にそれぞれの特徴においてフラット35を見ていきましょう。
(画像はフラット35HPより引用)
長期で固定金利であること
まず、フラット35の名前にもなっている、最大の特徴が”長期で固定金利であること”についてチェックしてみましょう。

長期固定金利(引用:フラット35HP)
フラット35では基本的に全期間の固定金利が主な金利プランとなっています。最近は低金利が続いているので、変動金利でもいいのではないか?と考える人も多くなっていますが、20年以上の長期で返済を行っていこうと考えている人には、長期の金利プランをお勧めします。
日本以外の他の国も含めて、金利は今のような超低金利の方がイレギュラーであり、一般的には3〜4%ある方が普通なのです。
「公的な機関が関わっている住宅ローンである」「融資が比較的借りやすい」
ここで特徴として挙げた「公的な機関が関わっている住宅ローンである」と「融資が比較的借りやすい」は実は繋がっているいるのです。
まずは住宅金融支援機構を調べてみましょう。所管省庁は、国土交通省住宅局と財務省となっており、国の機関が所管している独立行政法人になります。
また、彼らの目的は以下のように定められています。
一般の金融機関による住宅の建設等に必要な資金の融通を支援するための貸付債権の譲受け等の業務を行うとともに、一般の金融機関による融通を補完するための災害復興建築物の建設等に必要な資金の貸付けの業務を行うことにより、住宅の建設等に必要な資金の円滑かつ効率的な融通を図り、もって国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与します。
住宅金融支援機構ホームページより
簡単にわかりやすく噛み砕くと「住宅を作りやすいように資金面でのフォロー」「災害にあった地域の復興に関する建物の資金の融通」の二点が目的と言えます。
結局のところ、国土交通省や財務省としては住宅をどんどん作る支援を行うことで日本全体の経済活性化にもつながり、国全体のメリットにもなるため、住宅を欲しい人には作れるように資金面でもフォローをしていこう。というのが前提にあります。
もちろん、誰でも借りれるようになると万が一返済が滞ってしまうと逆にお金を借りた人だけでなく、その分のお金を誰かが結局、負担することになりますので、誰でも借りれるわけではありませんが、比較的借りやすい住宅ローンと言えます。
「保証料がかからない」
フラット35のメリットの一つである”保証料がかからない”。
そもそも「保証料」とはどのようなことなのか、簡単にわかりやすく説明をすると「通常の住宅ローンでは、まず払わないといけない手数料の他に必要な保証会社への保証金の支払い」を言います。
金額の目安としては、借り入れ金額の2%が目安となりますので、例えば、2,500万円を借り入れた場合、通常の住宅ローンの場合、約50万円が保証料としては保証会社へ払わなければなりません。

一般的な住宅ローンは保証料が発生してしまう(引用:フラット35HP)
この支払いがなくなるというのが、メリットとして挙げられます。
「団信が必須ではない」
次にフラット35の特徴としては団信が必要ではないという点です。
団信とは団体信用生命保険の略語で万が一、住宅ローンの契約者が返済途中で死亡、高度障害になった場合に、本人に代わって生命保険会社が住宅ローン残高を支払うというものです。
そして、この団信は銀行の一般的な住宅ローンであれば追加の費用が不要で自動的に付与されているのです。
つまり、フラット35の場合団信が必要ではないということは、逆に言えば団信に入りたければ追加の費用を払って自分で団信を付与しないといけないのです。
この金額面はフラット35のデメリットでもあると言えます。
ただし、もし住宅ローンを借りたい人の健康状態が良好ではなく生命保険に加入できない場合、一般の銀行の住宅ローンも借りれなくなるのです。
こういった場合に頼りになるがフラット35です。
フラット35の場合、団信が必要ではないため、健康状態が良好ではなく生命保険に加入できなくても、住宅ローンを借りることができるのです。
最後に
今まで見てきたように、フラット35にはメリットもあればでメリットもあります。
それぞれの特徴に応じてマッチする点があれば、長期の固定金利であり、ローンが借りやすいというのはかなりの魅力です。
一度は検討してみると良いでしょう。
また、本サイトでは他にも住宅ローンに関する記事を掲載しています。
以下はローンが通りやすくなるテクニックをまとめていますので、合わせてオススメです。