プロパーローンとは -用語集-
プロパーローンとは銀行が保証会社を利用せずに、銀行のリスクによって資金の貸付を行う形態の住宅ローンを指します。
大きな特徴としては以下の点が挙げられます。
「金利が普通の住宅ローンと比べて高い」「普通の住宅ローンでは払わないといけない保証料を払わなくて良い」「あまり銀行が宣伝しておらず、実施している銀行も少ない」などがあります。
保証料とは
通常の住宅ローンは保証会社が間に入っており、住宅ローンを借りる人は保証会社へ保証料を支払う形になります。
金額は借りる金額によって異なり、借りる金額が100万円あたり2万円程度が一般的です。
つまり、3000万円の住宅ローンを借りる場合には60万円の保証料を支払う必要があります。
一方でプロパーローンの場合、この金額を支払う必要がありませんが、それ以上に金利が高めに設定されているケースがほとんどです。
同じ条件で借りた場合には一般的には普通の住宅ローンの方がプロパーローンよりも有利といえます。(もちろん、交渉が可能であれば、保証料の分プロパーローンの方が有利になる可能性もあります)
金利はどのくらい高くなるの?
一般的にプロパーローンの方が保証料を払わなくてもいい代わりに、銀行側のリスクが増えてしまうため、その分利息が高くなってしまうのは上の記載の通りです。
では、一体どのくらい高くなってしまうのか?
プロパーローン自体、一般的なローンではないのでそこまで情報がなく、人によっても異なる場合があるので一概には言えませんが、 0.5%〜1%ほど高くなると考えてください。
もちろん、この数値は銀行との交渉や自己資金などの条件などによっても十分に変わる可能性がある数値ではあるといえます。
保証会社の審査がNGだったのに、銀行の審査が通るの?
ここまで、記事を見ていただいた方はプロパーローンがどのようなローンなのか、イメージがついたかと思います。
ただ、一つ大きな疑問としてあるのが「保証会社の審査がNGだったのに、銀行の審査が通るの?」という点です。
この点を考える前に銀行の立場になって考えてみましょう。
どこの銀行の立場になって考えるのかによってその考え方が大きく異なるのですが、地銀や信金の立場から考えてみると誰が見ても返済能力が十分にある人は自然と普段使っている都市銀行などを使います。
そのため、地銀や信金から見るとなかなか融資条件が厳しい方からも住宅ローンの申し込みが入ってきます。
その方々の審査は通常の住宅ローンの場合、保証会社が行いますが、保証会社の審査の場合過去の信用情報に事故などがある場合、保証審査が通らないことも多くあります。
しかし、そのような方針で融資を行っていけば、返済能力が高い人は都市銀行に持って行かれ、そうでない人には融資しないとなると知名度の点で大きく都市銀行に劣る地銀や信金は生きていけません。
そこで、独自のリスクをとってでも少し審査を緩めて融資しよう。というのがプロパーローンというわけです。
一般人から見ると銀行は競争がないお上のような存在のように見えますが、実際にはそんなことは当然なく、競争が激しいのです。
また、プロパーローンに関する内容や住宅ローンが通りやすいためのテクニックをまとめたマンション探偵の記事はこちらをご覧ください。
きっと、参考になる情報があると思いますので、ぜひチェックしてみてください。