ザ・パークハウス 中之島タワー周辺の水害リスクを調査【ハザードマップ】

ザ・パークハウス 中之島タワーの水害リスクを調査【ハザードマップ】

この記事では、大阪で最も注目されている「ザ・パークハウス 中之島タワー」のハザードマップを客観的なレポートをしています。

「ザ・パークハウス 中之島タワー」を検討している人はもちろん、中之島周辺のマンションを検討している人も周辺の環境の参考に是非ともチェックしてください。

「中之島」の立地を改めて考える

以下の地図を見ながら、中之島の立地を改めて確認しましょう。

中之島は「堂島川」と「土佐堀川」に挟まれた「中洲」になっています。

そのため、まず、水害リスクをチェックしなければなりません。

これは地震による津波の心配だけでなく、大雨による洪水・川の増水のリスクもあわせて、チェックしたいと言えます。

また、地盤による地震の揺れやすさなどもチェックします。

淀川の氾濫リスクのチェック【水害リスク】

まずは、淀川が氾濫した場合のハザードマップをチェックしましょう。

以下の地図は淀川が氾濫した場合のハザードマップとなっています。

淀川が氾濫した場合(引用:大阪市ハザードマップ)

淀川が氾濫した場合(引用:大阪市ハザードマップ*)

*上記地図の追記は当サイトによる。

赤の○印でマークした場所が「ザ・パークハウス 中之島タワー」の周辺の場所になります。ハザードマップの色によって浸水具合がわかります。

「ザ・パークハウス 中之島タワー」の場所をハザードマップで確認すると「1.0m〜2.0m」の場所と「2.0m〜3.0m」の場所が混在していることがわかります。

浸水が50cmを超えると床上浸水の被害が出てくると考えられていますので、このハザードマップだけを見ると不安を覚えてしまうかもしれません。

ですが、ハザードマップの降水の条件はハザードマップ毎に異なることに注意しましょう。

特にこの淀川の氾濫のハザードマップは総雨量が500mmの降雨を想定しており、これは日本全体で見て過去100年間で最大級の豪雨である東海豪雨並みとなっています。

東海豪雨並みと言われても分かりにくいので、大阪の2015年の年間の降水量と比較してみましょう。

大阪の2015年の年間の降水量は1648.5mmとなっていますので、この総雨量が500mmの降雨というのは大阪の1年間の降水量の30%程度が一度に降るという滅多にない大雨を前提としたハザードマップと言えます。

ちなみに、淀川で大規模な氾濫があったのは、歴史的に見ると明治18年(1885年)となっているようです。

そして、この18年の淀川の氾濫によって、淀川の改良工事が行い「新淀川」という放水路を作ったことによって、淀川の氾濫が起こりにくくなったと言われています。(出展・参考:淀川河川事務所ホームページ

南海トラフ巨大地震が発生した際の津波リスクのチェック【水害リスク】

次に南海トラフ巨大地震が発生した場合に発生する津波のハザードマップをチェックしましょう。

南海トラフ巨大地震が発生した場合(津波)

南海トラフ巨大地震が発生した場合(津波)(引用:大阪市ハザードマップ*)

*上記地図の追記は当サイトによる。

上記の浸水と同じく赤の○印でマークした場所が「ザ・パークハウス 中之島タワー」の周辺の場所になります。

このハザードマップで分かる通り、南海トラフ巨大地震が発生したとしても「ザ・パークハウス 中之島タワー」周辺には津波の被害はなさそうですので、安心できると言えるでしょう。

ただし、マンションは安全でもマンションにいないタイミングで地震が発生するかもしれません。

上記ハザードマップで津波が発生する場所は覚えておくと良いでしょう。そして、そのエリアにいた際にもし大阪に大規模な地震が発生した場合にはスグに丈夫な建物に逃げられるように意識しておくことが大事です。

ちなみに、ここで注意したいのはこの南海トラフ巨大地震のハザードマップは「津波」を想定おり、上記の淀川の氾濫は「浸水」を想定している違いに注意しましょう。

もちろん、「浸水」も危険ではあるのですが、それ以上に「津波」の危険性は把握しておきたいところです。特に津波は30cmの津波でも危険と言われているのです。

30cmの津波でも、津波が押し寄せてくることで物も一緒に押し流されてしまい大変危険となってしまいます。

津波の危険性(引用:大阪市北区水害ハザードマップ)

津波の危険性(引用:大阪市北区水害ハザードマップ

詳しく確認されたい場合には以下より気象庁の該当ページをご覧いただき、津波のリスクに備えてください。

(リンク:気象庁・津波について

内水氾濫のリスクチェック【水害リスク】

次に内水氾濫のリスクを確認しておきましょう。

この内水氾濫とは大雨が降った際に下水道や排水路だけ降った雨を流しきれなくなるなどで、道路が水に浸かってしまうことを言います。

当たり前ですが、水は高い所から低い所へ流れるため同じエリアでも内水氾濫が発生しやすい場所と発生しにくい場所があります。

ここでは、「ザ・パークハウス 中之島タワー」の周辺の内水氾濫のリスクを確認しましょう。

内水氾濫の場合(引用:大阪市ハザードマップ*)

内水氾濫の場合(引用:大阪市ハザードマップ*)

*上記地図の追記は当サイトによる。

上記、ハザードマップをご覧いただいて分かる通り「ザ・パークハウス 中之島タワー」周辺には内水氾濫のリスクは低いことがわかります。

まとめ

地上55階建の超高層マンションということで注目度の高い「ザ・パークハウス 中之島タワー」ですが、中之島にあることで水害のリスクを気にされている方も多いのではないでしょうか?

意外(?)と言っては失礼かもしれませんが、川が近くに流れ水のイメージのある中之島ですが、津波や内水氾濫のリスクは非常に低いことがこの記事ではイメージできたのではないでしょうか?

ただ、この記事でも指摘をしましたが、「淀川の氾濫リスク」は十分にある場所のため、この点はしっかりと日頃から意識をして職場学校からどのように帰るのか・避難場所などを家族で決めておくなどはしておきたいところです。

ですが、この「淀川の氾濫リスク」は過去最大級の大雨が起きた時の被害想定ですので、必要以上に恐れずにしっかりと対策を行うことが重要といえるでしょう。