【魅力たっぷり】完成済みマンションの買い方
新築マンションのマンションは完成する間に買うものだ。最近ではマンションの売主側もできるだけ販売の期間を短くして早期に完売しようといろいろと努力をしていますが、現在も完成済みに新築マンションはある程度、供給されています。
今回はその完成済みのマンションの解説とポイント、注意点などを解説します。
完成済みマンションにはお得なことも多い分、少し分かりにくいことも多いと言われています。
ここではそんな完成済みマンションのポイントを徹底解説します。
完成済みマンションとは?
まず、そもそも完成済みマンションとはどのようなことを指すのか。
ここでは以下のようなマンションを完成済みマンションと表現します。
「建設工事の完了の日から起算して1年を経過していないマンションで、未入居のもの」
これは、住宅に関する法律においてもこの条件に当てはまるマンションは「新築マンション」として販売できると定義されています。
そして、大事な点としては完成済みマンションが「完成する前と同じ売主・問い合わせ先か」によって大きく異なってきますので、その点が重要です。
パターンとしては大きく分けると2つのパターンがあります。
一つ目は「売主が最初から変わっていない完成済みマンション」
これは大手のデベロッパーや売主に多いです。具体的には住友不動産販売などは自社で完成済みマンションでも販売を続けていくケースが多い印象です。
二つ目は「売主が変わって建売住宅と同じように仲介業者へ問い合わせをするパターン」
こちらは地元の中堅のデベロッパー・売主に多い印象です。数が少なくなったマンションにモデルルームや営業マンを張り付かせるとそれだけで経費が発生してしまいますので、仲介業者に問い合わせをさせる場合があります。
このような場合はモデルルームなどはなく、基本的には現物のマンションを見に行くという普通の建売の戸建て住宅を購入するイメージと同じになってきます。
この2つのパターンはマンションの購入する際には大きく異なるので、しっかりと認識をすると良いでしょう。
完成済みマンションの探し方
では、次に完成済みマンションの探し方ですが、完成済みマンションを探すのは、それほど難しくはありません。
特に売り切りたい業者が多いため、SUUMOに掲載しているマンションも多いため、そこからでも見つけることはできます。
以下はSUUMOのサイトでの探し方となります。(画像は全てスーモサイトから引用)

スーモのサイトから希望する新築マンションのエリアを選ぶ
次に詳細な条件の中で「完成済み」となっているものを選んでみましょう。
例えば、兵庫県全域で見てみると、全てのマンションが109件あるうち、完成済みが49件あります。(2016年2月時点)
この49件を見てみると2種類のマンションの形態があることに気付かれるかと思います。
そうです。上記で挙げた2つのパターンです。
一つ目は「売主が最初から変わっていない完成済みマンション」
二つ目は「売主が変わって建売住宅と同じように仲介業者へ問い合わせをするパターン」
この2種類があります。これらの違いはディベロッパーや売主の方針によって異なりますので、それぞれについてここで解説をしていきます。
売主が最初から変わっていない完成済みマンションの場合
この場合は、通常の完成していないマンション(青田売り)とほとんど変わる印象はないでしょう。
モデルルームが実際の部屋に変わるだけで、実際の部屋もモデルルームのように家具や照明なども配置され、魅力的な空間に仕上げられているケースがほとんどです。
営業マンもその元々の売主の営業マンが対応してくれますので、色々と質問をしても的確に答えてくれ、かなり詳しい人だな。と印象を持たれるでしょう。
値引きに関してもある程度は期待ができるとは言えます。
しかし、2016年時点の景況感を考えると「完成済みマンション(=売れ残り)だから値引きしてもらえるでしょ?」という姿勢で臨んでしまうと失敗します。
「インターネットでは完成済みは値引き額が期待出来る!」と煽っているサイトもあるので意外に思われるかもしれませんが、売主が最初から変わっていない完成済みマンションの場合は結構シビアです。
なぜならば、会社の方針・考え方に答えはあります。
「あえてモデルルームや営業マンを配置して、お客さんにしっかりと情報を提供していく。」この方針が徹底されているケースが多いのがこのパターンの売り方にあります。
というのも、実際に入居してからのアフターサポートや管理も関連会社で請け負っているケースが多いもありますし、すでに入居している人たちに「値引きして売ったと思われるとブランドが毀損しかねない」と考えてしまうため、そう簡単には値引きをしてくれる姿勢は出してくれません。
とは言っても、一切ないというわけではないので最初から諦める必要はありません。
ただ、値引きしてもらう前提で交渉を開始することは、営業マンから見放されてしまう可能性があると言えるでしょう。
売主が変わって建売住宅と同じように仲介業者へ問い合わせをするパターン
ではもう一つのパータン。売主・問い合わせ先が当初と変わり地元の不動産会社になっているパターンとはどのようなものでしょうか。
この場合は、販売個数が1戸になっているマンションが多いようです。
売り方も「**マンション *階」と明確になっているだけでなく間取りも「*LDK *m2」ととてもわかりやすく開示されています。
それだけでなく、広告にも***万円と金額がはっきりと明示されております。
ただ、このようにはっきりとはしていますが、それだけ完成前のマンション(青田売り)とはまったく違う売り方に戸惑われるケースもあります。
ここでは、他のマンションと仲介業者が問い合わせになるパターンとでのメリットとデメリットを比較してみましょう。
【メリット】
実物が決まっており、価格も決まっており単純明快。
そのマンションの引き合いにもよるが、値引きの金額も期待ができる。
【デメリット】
仲介の営業マンのため、そのマンションの知識が少ない。
モデルルームがない。
仲介手数料がかかる。(かからない場合もあり)
このような特徴があるのです。
少し補足を加えると出てくる営業マンがそのマンションの専属の営業マンではなく他の物件も扱う仲介業者のため、そのマンションだけを扱う専属の営業マンと比べると圧倒的に情報が少ない場合がほとんどです。
そのマンションの設備やメリットなども熟知していないケースが多く、他のモデルルームが完備しているマンションの営業マンと比べると不安に思われる場合も多いのではないでしょうか。
また仲介手数料がかかる場合もあり、このような形態のマンションを購入するのはその周辺の不動産やマンションの知識を持っていることが重要です。
しかし、逆に言うとその分値引きなども期待ができる上、仲介手数料は交渉次第では値引きは十分に可能なため、万人にお勧めできるものではありませんが、選び方次第ではお得に購入することができるマンションと言えるでしょう。
このように完成済みマンション一つを例にとっても複数のパターンがあり、それぞれにおいてメリットとデメリットがありますので、一度、検討してみてはいかがでしょうか。