LED照明の使い心地とは? 〜3年使ってわかった本当の実力〜

近年、徐々に増えつつある「LED照明」

標準でオールLED照明というマンションはまだ少ないですが、オプションでは選べるマンションは徐々に増えてきています。

LED照明は従来の照明よりも寿命が長く、消費電力も低いと言われていますが、まだまだ「LED照明」の家に住んだ人はそこまで多くはないため、実際の実力は気になるところです。

実はマンション探偵のメンバーには3年ほど「オール LED照明」の家に住んでいるメンバーがいますので、今回はその実際の感想などを解説していきます。

<インタビュアー 佑香>

s_wm

<LED照明の実情を答える人 純一>

s_ma

気になる寿命は?

LED照明でやはり一番気になるのは寿命でしょう。

寿命が10年などと言われていますが、ネットの口コミでの評価の低い意見では「チップの寿命は10年でも基盤や配線がダメになってすぐに壊れた」なんていう人もいるので、気になるところです。

ということで、まずは早速、寿命について聞いてみました。

s_wm「えーと、それじゃあ、早速、LED照明の事について聞いてみたいんだけど、純一の家ってLED照明だよね?実際に使った感想や印象はどう?」

s_ma「うーん。実際にはまだ3年くらいしか使っていないので、今の時点での話だけど、今あるLED照明が50個ほどなんですけど、一つも壊れていないのでその点は良かったと思いますよ」

s_wm「そうなんだ。でも、一つも壊れてないって寿命が長いから当たり前って感じもするけど、そういうものじゃないの?」

s_ma「そうですね。当たり前といえば当たり前ですけど、実際に住んでいる側からすれば”本当に大丈夫なのかなぁ”って思いますよ。(笑)

LED照明は寿命が3万時間とか4万時間って言われているので、壊れていないのが当然なんですが、ネットとかの評判でたまに” LED照明ですぐに壊れた”とかあるじゃないですか。ですので不安はありましたよ。」

s_wm「まあ、実際に住むとそういう不安が出てくるでしょうね。それにLED照明は点いていて当たり前だから普通に問題なく使えているっていう口コミはほとんどないんでしょうね。逆にすぐに壊れたりするとネガティブな口コミばかりになっちゃうんだろうね。」

s_ma「そうだと思います。そう言った意味では、実際にうちはちゃんとLED照明を支えているので問題ないっていう口コミの一つになればいいんじゃないかな笑」

「交換できないタイプ」ってどうなの?

では、LED照明には電球だけを交換できないタイプと交換できるタイプの2種類の点について、使い勝手をヒアリングしてみました。

この点は実際にLED照明を使った人じゃないと、なかなか気がつかない点と言えるのではないでしょうか。

s_ma「あと、LED照明を購入や設置する時にぜひ、注意して欲しいことは”交換できるタイプ”か”交換できないタイプ”なのかをしっかりとチェックして欲しいですね」

s_wm「そうなんだ。ちなみになんでチェックしたほうがいいの?」

s_ma「実はLED照明の器具が交換できないタイプだと、普通の電球のようにLEDだけを交換することができないんですよ。なので、もし交換となるとLEDだけじゃなくて器具丸ごと交換をしないといけなくなるんです」

s_wm「へ〜そうなんだ。ってことは純一の家のLEDは交換できるタイプなの?」

s_ma「いや、実はLEDだけを交換することはできないタイプなんです笑」

s_wm「え!?そうなの?なんでLEDだけを交換できるタイプにしなかったの?」

s_ma「まあ、色々とあるんですけど(笑)結局、交換できない一体型の方が安いですよ。それと、実は普通の照明そのものの器具って元々寿命も10年くらいの設計になっているんですよ。それに一体型の方が交換のことを考えずに設計できるので、設計的にも強くできるというメリットもあるんですよね」

s_wm「ふーんなるほどね。一体型、LEDだけを交換できないタイプも悪いことばかりじゃないってことなんだね」

s_ma「本当にそういうことです。だから選ぶのが難しいんですけど(笑)

だから、デメリットもしっかりと考えて選ぶといいんじゃないかなって思います。

あと、個人的には自分も使っている一体型がこれからのスタンダードになるんじゃないかと思っています。

例えば、ケータイとかも昔はバッテリーを取り外せるのが主流だったじゃないですか?でも最近だとバッテリーも取り外せないものが主流になってきていますよね?」

s_wm「確かに、そう言われればそうだね。昔はよくケータイショップで電池パック貰ってたけど、スマホになってから貰ってないなぁ。」

s_ma「まあ、スマホの場合、スマホ自体を交換する頻度も短くなったとか他の要因もあり、ケータイとLED照明だと違う点もあるとは思いますけど、結局、設計のこととかを考えるとこれからは一体型になっていくと思うんですよ。」

電気代って安くなったの?

LED照明の最大のメリット。それは電気代が安くなること。

家庭の電気代のうち一般的には約10%〜20%程度が照明と言われています。

もちろん、家庭環境や異なりますが、LED照明に置き換えるとその照明の電気代が8割程度も大きく削減できると言われています。

次にそんなLED照明でどのくらい電気代が安くなるのか、実際のところを聞いてみます。

s_wm「ところで、実際にLED照明の家に住んでみて電気代って安くなったの?」

s_ma「たぶん、安くなっているはずです。けど、実際にどのくらい安くなっているのかって言うのは分からないですけどね」

s_wm「そうなんだぁ。前と比べてとかっていうのも分からないの?」

s_ma「そうですね。今の家は初めからLED照明だったのでそれも分からないです。

けど、関西電力の「はぴeみる電」(クリックでリンク先に移動)っていうサービスには登録しているので、このサイトで「何月何日の何時にどのくらい電気を使ったのか」は調べることができるんですよ。

それで見てみると照明の電気代はかなり少ないっていうのがなんとなく、わかったくらいですね。」

s_wm「へぇ。そのサイトに登録しておけば、照明の電気代がわかるんだ。すごい便利!」

s_ma「いや…このサイトだと1時間毎の電気代とか電気の使用量しかわからないんです。

それでも、LED照明の電気代って気になるじゃないですか、だから、一度テストしてみたんです。

最初に照明を全部消して極力電気を使わないように1時間過ごす。次に家中のLED照明をつけて同じように極力電気を使わないように1時間過ごす。

これで比較したら100Wも差が無かったので、LED照明の効果なのかな。って思っています。

s_wm「なるほど。まあ、電気代って実際に下がっているかどうかは、他の電化製品の利用頻度とかにもよるから一概には言えないわね。

でも、その比較の仕方ならそんなにLED照明だと電気代がかからないということはわかるね。

最後に 〜結局LED照明はお勧めなのか〜

s_wm「じゃあ、最後にLED照明はお勧めできるのか、結局のところはどうなの?」

s_ma「えーと。結論としては、やっぱり人によるっていうのが僕の考えではありますね。

でも、それだと結論として面白くないので、LED照明が向く人と向かない人というのを僕なりに伝えたいと思います。

まず、LED照明が向かない人は「リスクを取りたくない人」とか「絶対に損したくない人」「心配性な人」は向かないと思います。

僕自身、一度もLED照明が切れていないですけど、「LEDが切れたらどうしよう」とか「本当に得なの?」とか気になっちゃいますもん。

そういう人は「普通」な選択肢を取った方が後悔が少ないと思うので、今の時代で普通の照明を取ることが良いんじゃないかと思います。

逆にLED照明が向く人は「新しいことに興味がある人」とか「省エネとかエコに興味がある人」「オシャレな雰囲気にしてみたい人」はLEDが向いていると思います。

新しいこととか省エネはイメージしやすいと思いますけど、「オシャレな雰囲気にしてみたい人」っていうのはLED照明の意外な効果かもしれないですけど、めっちゃオシャレなんですよ。

LEDの場合、埋め込み型になっていて、ダウンライトのような雰囲気になるんですよ。

なので、そのままでもオシャレっていうのがLEDの隠れた最大の特徴かもしれないです。

ちなみに、僕自身はLED照明にしてみて結果、満足しています。

どれだけ得したのかは、まだ回収できていないと思いますけど、やっぱりオシャレで電気代も安いし、何よりも自分の家にこだわっている。っていう感じがして、とても満足しています。

でも、人によると思いますので、しっかりとメリット・デメリットを検討してみてくださいね。」