神戸の災害・ハザードマップ分析レポート【2016年保存版】

神戸における土砂災害の被害想定について

それでは、神戸市内における災害被害の分析レポートの最後のページ。土砂災害の被害想定についてチェックしてみましょう。

まず、神戸市内については最も危険とされる『土砂災害特別警戒区域』(通称レッドゾーン)と呼ばれるゾーンに指定されている場所は一つもありません。(余談ですが隣の芦屋市には「市立芦屋高校跡地」が『土砂災害特別警戒区域』に指定されていましたが、現在は防災工事を実施し、特別警戒区域から解除されています)

ただ、神戸の場合、山が多いことから急斜面に面している場所も多く土砂災害の危険予想としてあげられている場所が非常に多くなっています。

そのため、個別の地点をこのページで挙げずにそれぞれの地点は以下のリンクよりご確認をお願いします。

リンク先:神戸市「土砂災害・水害に関する危険予想箇所図

山側は基本的には土砂災害の可能性があるエリア

実際に上記のリンク先のマップを見ていただければすぐにわかりますが、基本的に山側は土砂災害の被害のあるエリアには指定されています。

例えば、三宮周辺であれば「北野」周辺は全て土砂災害の可能性のあるエリアとされています。

生田神社の北側や新神戸駅周辺も対象となっているのですから、かなり広範囲の指定となっています。

とはいえ、このエリアに入っているから即危険というわけではなく、北野などの市街地で指定されているのは「土砂災害警戒区域(土石流)」となっており、これは”土石流が発生した場合に、市民に危害が生じるおそれのある区域”と指定されています。

つまり、大雨などによって地面に多くの水分が溜まっており、土石流が発生した時にその土石流が流れてくる可能性があるエリアなのですから、逆に言えば土石流が流れてこなければ影響があるというわけではありません。

ということは、大雨などが数日に渡って続いた時に、土石流情報に警戒することに注意すれば良いでしょう。

もちろん、海側に関しては、土砂災害の可能性があるエリアには指定されていません。

神戸の災害を分析したまとめ

ここまでで神戸の災害を分析してきましたが、やはり何と言っても重要な点は一度、阪神淡路大震災という大きな震災を一度経験している場所であるということでしょう。

そのような大きな震災があったからしばらくは大きな地震はないと考えるのは危険です。

ですが、大きな震災があった場所だからこそ、もし次回大きな災害が起きた時に迅速に対応出来る点耐震性の低い建物が建て替えられており町全体の安全性が上がっている点などは特筆すべき点と言えるのではないでしょう。

一方で、津波の可能性については、神戸に住んでいる多くの人でも認識している人が少ないことから、その点は注意しないといけないと言えるでしょう。

ただ、大阪市内でも津波の被害は大きく想定されていることから神戸だけが危険と考えるのは早計です。

総合的に踏まえると災害という面ではリスクはあるものの、他の都市と比べて飛び抜けてリスクが高いとは言えないと言え、十分に良好な環境と言えるでしょう。

 

また、本サイトでは「神戸の災害・ハザードマップ分析レポート」以外にも神戸に住もうと検討している人に対して役立つ情報を多く掲載しています。

ぜひ他のレポートも「神戸に住もうとしている人へのアドバイス【2016年保存版】」からご覧ください。

 

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